金星
金星(きんせい、Venus ヴィーナス)は、太陽系で太陽に2番目に近い惑星である。また、地球に最も近い公転軌道を持つ惑星である。金星の語源は、惑星の表面が金色に近い色であることと、古代ローマの愛と美の女神に由来する。
太陽から約1億820万km離れたところを約225日かけて一周する。自転の向きは地球と逆で、右回転に自転している。
直径は約1万2104km。
概要[編集]
岩石で出来ておりいわゆる地球型惑星である。太陽系内で大きさと平均密度が最も地球に似た惑星であるため、「地球の姉妹惑星」と表現されることがある。自転速度は遅い。地球より内側を回っているので、金星は明け方と夕方にのみ観測できる。探し方としては、日が沈んでから一番早く見えた星が金星である。太陽、月についで明るく見える星であることから「明けの明星」「宵の明星」と呼ばれている。
2015年12月に日本が打ち上げた金星探査衛星「あかつき」により、今まで明らかになっていなかった金星の全貌が判明することが期待されている。
発見から40年ほど経過しているが、非常に速い風が吹いていることがわかっている。その速度は、高度60kmでは風速は100m/s程、自転速度の60倍にも達する。この風を「スーパーローテーション[1]」と呼んでいるがこの風が発生するメカニズムはまだ解明されていない。
金星の大気[編集]
詳細は「jawp:金星の大気」を参照
金星は、太陽から受ける熱は多く、金星の大気はほとんど二酸化炭素なので、二酸化炭素の割合が約96%で、大量の温室効果により、地表の温度は475℃の高熱である。オーブンよりもさらに高温で、鉛が溶ける温度である。そのため、強烈な温室効果が地球より進んでいる、むしろ暴走しているという見方もある[2]。気圧は90気圧に達する。潜水艦でも押しつぶされる圧力である。瞬時に死ぬという具合である。雲が太陽の光を反射し、また地球にも近付くため明るく輝く。太陽から受けた熱を外に逃すことがないため、夜の表面の温度も日中とほぼ変わらない。
金星の表面では雨が降っていることがあるが、それは水ではなく硫酸の雨であり、地上に届く前にすぐに蒸発してしまう。
金星の内部・地表に入ることは不可能で、金星の地表付近の景色を観察・確認することはできない。
金星は誕生から20億年頃までは、浅い海があり、その頃は地表の温度は、地球よりやや低く、生命体が存在する星だった。
金星の植民[編集]
詳細は「jawp:金星の植民」を参照
地表面は高温過ぎて、まるで人が住むには適していないが、上空の一部分では植民に向いている環境もあるらしい。地球と重力がほぼ同じ(約9割)というのも火星(地球の1/3)よりは植民に向いていると考えられている理由。
金星人[編集]
詳細は「jawp:金星人」を参照
探査機が金星の環境を確認する前は、地球より太陽に近いのできっとあの厚い雲の中は温暖な気候で、動植物が豊富なのだろう、と考える人も居て、金星人が存在していてもおかしくないと考える人もいた。
灼熱地獄のような環境と知ってからは、金星人が存在していたらおかしいと考える人になったと思う[3]。