道行き

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

道行き』(みちゆき)は、2026年公開の日本映画モノクローム映画である。

概要[編集]

監督の中尾広道は、2019年に『おばけ』でPFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワードにてグランプリを受賞している[1]。それにより、第28回PFFプロデュース作品として製作されたのが本作である[1]

渡辺大知が主演するほか、人形浄瑠璃文楽の人形遣いで人間国宝桐竹勘十郎が出演する[1]

キャスト[編集]

出演者には子役を除けば俳優渡辺大知ただ1人である[2]

  • 渡辺大知 - 駒井: 御所市に移住してきた。購入した古民家を少しずつ修繕しながら暮らし、元の持ち主をはじめとする近隣住民らと交流を行いながら、町の過去と現在を見つめていく。
  • 桐竹勘十郎 - 梅本: 古民家の元の持ち主。祖父は時計修理店を営んでいた。駒井の世話を焼き、茶飲み話の相手をする。
  • 細馬宏通 - 梅本の祖父。
  • 田村塁希
  • 大塚まさじ
  • 上田隆平
  • 梅本修
  • 清水弘樹
  • 中井将一郎
  • 中山和美
  • ちょび

製作について[編集]

PFFで『おばけ』が上映された際、『おばけ』を観た渡辺大知から上映後に中尾に声をかけたのが2人の出会いとなる[1]。本作には芝居や演劇の経験のない出演者も多いが、そういった未経験者と接した際に「生き生きとした自然な佇まいを引き出せる人」と重要なポイントと考え、渡辺の印象が合致したことが本作主演のオファーにつながっている[1]。実際、渡辺はカメラが回ってない時にずっと出演者とコミュニケーションを取ってくれており、すっと本番に入れるような雰囲気を作り出していた[1]

桐竹勘十郎は人形遣いとしては本人が言葉を発することはないのだが、講演会などで謙虚に、丁寧に過去の話をする佇まいや語り口が本作に必要な要素だと感じたことで、オファーされている[1]。中尾が大阪市谷町六丁目に居住していた時期が長く、文楽劇場まで徒歩で通っていたり、近松門左衛門の墓が近くあったなど、文楽と親しんでいたという理由もある[1]

モノクローム映画になった理由として、中尾広道は以下のように述べている[1]

  • 「静かな旅の話をしたい」と考え、その「旅」とは空間的な広がりの中を移動する旅ではなく、同じ場所に山積されている時間の層みたいなものを、1枚ずつ捲るような縦移動の旅にしたいと思い、カメラマンと相談の上でカラーよりもモノクロの階調の豊かさで表現することになった。
  • 一部をカラーにすることも検討されたが、パートカラーにすると、モノクロ部分が廃れて見えること、モノクロ部分がノスタルジックに見えるおそれがあった。
  • 劇中に昭和20年代や昭和30年代のモノクロ写真が登場するが、写真がモノクロで他がカラーだと写真の部分が過去として切り離されてしまう。

2020年ぐらいから中尾は江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代の時計をそれぞれ購入し構想を練っていたが、大阪のマンションに時計を並べてみても、味気なくイメージが膨らまなかった[1]。これらの時計を飲み込める説得力あるロケーションとして古い日本の家、古い時計店、大名屋敷のようなイメージが思い浮かび、古民家を青森県から探し始めた[1]。中尾は、奈良県御所市の古民家に一目惚れし、隣に歴史を語る梅本氏がいたこともあって、御所市へ移住を行った[1]。2021年の秋のことである[1]。半年ぐらいでかけて中尾自身で大まかな改修工事を行い、家族を呼び寄せ、生活しながら映画撮影を行っている。

御所市だけではなく、岐阜県樽見鉄道沿線で撮影されたシーンもある。

脚注[編集]

外部リンク[編集]