子役
子役 とは、テレビ・インターネット・映画などのメディアで活躍・出演する子供。
概要[編集]
子役は、テレビ・インターネット・映画などの俳優、タレント、ダンサー、歌手、モデル、作家などの子供を指す。
対象年齢は、幼稚園~中学校3年生以下である。
日本においては、テレビドラマに出演する子供を子役として見る視聴者が多かったが、近年は、バラエティー番組・CM・歌手・モデル活動など様々であり活動が特定の分野に特化している場合も多く見られる。これらは事務所の説明やカテゴリーなどでも総合して子役もしくは子役アイドル・子役タレントなどと扱われることが多いことから業界内、視聴者の間でも総合して子役として扱われるようになったものである。子役に限らずエンターテインメントはインターネットの普及・テレビ離れ・不況などによって活動の場は、インターネットや海外進出など多岐にわたる。
業界話[編集]
子役事務所のオーディションは人見知りせず挨拶ができれば大抵は合格となる。所属に掛かる費用は特待生などを除けば入会金に数十万程度、月に数万円かかる場合が多い。
レッスンを受けながらドラマ、バラエティー、CM、歌などのオーディションを受ける。子役事務所に所属すれば肩書き上は子役となるが実際の仕事の内容は子供の得意分野によって様々である。例えば、「天才てれびくんシリーズ」のてれび戦士を務めた者や寺田心のようにタレント性に優れる場合は、バラエティー番組の仕事など。特定の分野で実績を積むと、その分野の事務所に移籍する場合が多い。国民的子役となるとCM1本500万円以上となる。芦田愛菜がブームとなった2011年、CM1本で推定2500万円と言われた。一方でバラエティー番組の出演料はレギュラーを除き子役の多くが文化人(コメンテーター)程度とも言われている。
一方、人気になり仕事が多くなると学業などとの両立が難しくなってしまう傾向や成長後に見る影もないケースもあったが、最近は芦田愛菜や本田望結のように、俳優活動以外でも才能を発揮している人や「天才てれびくんシリーズ」のてれび戦士を務めた三星マナミ(芸能活動時の芸名及びてれび戦士名は三星眞奈美)、おはスタのおはガールを務めた平井理央のように成人して芸能界以外の分野で成功した子役出身者も少なくない。
80年代から90年代[編集]
この当時の子役は、あくまでも普通の子供が小学校の延長のような場所でレッスンを受けて、普通の子供の感じで番組に出演していた。視聴者の側から見た場合は、優れた特技のある普通の子供に見えたはずだ。テレビに出るような子役はあくまでも上手すぎず、下手でもない自然な子供であるのが子役であった。テレビがもっとも勢いがありドラマも高視聴率で影響力があったため将来性や憧れ、世間から特別扱いされるため事務所に所属する人数が多かったのもこの時期である。
2010年代以降 信頼低下[編集]
しかし現在では、ドラマやエンタメ全体がつまらないなどと言われ、テレビ業界全体の不祥事の噂が事実として世間を不快にさせ、政治的にも保守派が主流の現在において、韓国・中国寄りの偏向報道が問題とされ、若い世代を中心にテレビの信頼はもはや地に落ちテレビ離れが加速。 そのようなテレビの影響力が著しく低下した現在では、不祥事とあわせテレビ業界で活動することに将来性がなく、自身や家族の信頼やイメージ低下、嫌がらせやいじめに繋がりかねないため実際に、コロナ以降の5年間の間で新規に事務所に所属する人数が激減している。
また名前がそれなりに知られた子役というのも2010年代を最後に出なくなった。テレビ離れで番組自体の知名度や人気がないため大人の出演者も誰だかわからないという状態になっている。NHKなどこれまで子役を多く番組に出演させた局も近年、天才てれびくんなどを含め子役の出演人数などが減っている。
2010年代は、やたら演技力を重視するような傾向があり、視聴者から不自然であると批判されたが、現在では中堅・大手の芸能事務所が、演技力はそれなりのレベルで外見が極端に重視された子役を実質マニア向けのアイドルとして売り出しており、同時に事務所のゴリ押しで子供番組まで形だけのオーディションで優先的に出演している。そこにかつての自然な子供の雰囲気はまったくないと言える。今後、コンプライアンスやポリコレの影響が進み、世間から厳しい目で見られるはずである。