近距離きっぷ

近距離きっぷ(きんきょりきっぷ)とは、JR6社において、片道で区間が100km未満[注 1]の乗車券のことである。私鉄においても、同種のきっぷが存在する。
概要[編集]
近距離きっぷはマルス式乗車券と異なり、駅単位ではなく金額単位で区間を設定している。これにより、わざわざ駅ごとにきっぷを用意しなくても金額が同じなら使い回すことができ、途中下車のできない差額精算を行う切符として区別も容易である。
ただし短所もあり、サイズがエドモンソン式乗車券であるため、マルス式乗車券よりもかなり小さく、きっぷをなくしてしまうおそれがある。一部では特急券なども発券できる近距離きっぷ用の自動券売機も登場しているが、大抵の場合はできない。また、そのような特急券はサイズもマルスの85mm券と同じである。
地方のJR駅では無人化が進み、近距離きっぷの買える駅自体が国鉄末期より激減している。
購入方法[編集]
自動券売機のある駅で購入できる。指定席券売機や有人の窓口では基本的にマルス式乗車券だったりが出てくるので、エド券サイズのきっぷは発券できない。ただし、指定席券売機には近距離きっぷ用のメニューがある場合もあり、その場合はエド券サイズのきっぷを発券できる。
回避方法[編集]
指定席券売機で購入するか、みどりの窓口などの有人窓口で購入する。私鉄の場合でも、有人窓口で乗車券を購入すれば近距離きっぷにはならず、85mm券が出てくる場合がある。なお、特急券やライナー券は基本的にエド券サイズにならない。
あるいは、自動券売機がない駅に行って乗車駅証明書か整理券を使う方法もある。ただし、これらは磁気券ではなくただの紙であり、、近距離きっぷよりもさらに変形したりなくしやすくなるため収集鉄以外の目的ではおすすめできない。
100kmの目安[編集]
大阪駅からだと、網干駅までが100km以内で、近距離きっぷの対象になる。
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ 1980年3月以前の国鉄では片道50km未満。