誘電正接
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誘電正接とは、誘電体内での電気エネルギーの損失割合を表す物理量である。 (タンジェントデルタ)とかいて、タンデルタやタンデルと呼ぶことが多い。
概要[編集]
キャパシタの充電エネルギーと誘電損の比率を評価する際に使用することが多い。 誘電損の他に導電損(ジュール熱)の影響があるが、誘電損は高い周波数で支配的であり、導電損は直流や低い周波数で支配的である。そのため、高周波では誘電正接が、低周波では導電率が損失の評価に重要である。
のを損失角と呼び、電界に対する電束密度の位相の遅れを表している。理想的なキャパシタは電界と電束密度(誘電分極)が同期しているが、実際には電界に対して電束密度がすぐには応答せず、時間遅れ・位相遅れがあるための損失が誘電損であるとも言える。
計測[編集]
LCRメーターやシェーリングブリッジで計測できる。