苦情銀行
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「苦情銀行」(くじょうぎんこう)は手塚治虫による漫画作品。
『別冊サンデー毎日 読物専科』(毎日新聞社)の1969年12月号に読み切り掲載された。
あらすじ[編集]
仲が険悪となったある夫婦。関係修復のため旅行に出かけたが、旅行先で「苦情を吸い取ってくれる」と言う人形を人から無料でもらった。その人形に向かって悪態をつくと確かに気分が晴れた。
人形のことは噂になり、多くの人が人形を利用するようになった。ついには国によって量産化の話が持ち上がる。件の夫婦の家に人形をゆずった人が訪問し「人形は決して壊さないように」と言われる。人形が貯めこんだ怒りのエネルギーが一気に吐き出されるのだという。
その注意を含めて、夫婦は人形を政府に譲った。
しかし、政府は人形を分解したものだから、日本は壊滅した。
舞台化[編集]
2016年2月にHuman Art Theater主催により、漫劇!! 手塚治虫の第3弾としてシアターグリーン(東京都豊島区)にて「苦情銀行2016」として舞台版が上演された[1]。
旅行先で人形をもらうのではなく、倦怠期の夫婦の下に苦情銀行から来たという謎の男が人形を渡すといった改変がされている。
脚注[編集]
- ↑ “漫劇!! 手塚治虫 第三巻 The Fusion of Comics&Theater”. Human Art Theater. 2025年12月7日確認。