羊名人
羊名人(ようメ~じん)は、中華・高橋が製造する調味料、ミックススパイスの商品名。
概要[編集]
羊の肉、ラム肉にふりかける調味料であり、一般的にクセがあるとされる羊肉を食べやすく、美味しくするというのがコンセプトの調味料である[1]。
もともとは、羊肉好きが集まる日本国内最大級の羊肉イベント「羊フェスタ」に向けて開発されたイベント限定の商品であったが、美味しさと手軽さで口コミが広がり、日本全国に展開されるようになった[1]。テレビ朝日系列で放送されていた『家事ヤロウ!!!』で紹介されたこともある[1]。
羊の肉以外にも、鶏肉、豚肉、牛肉などさまざまな食材とも相性が良い[1]。鶏肉の唐揚げ、枝豆、チャーハン、フライドポテトに用いるアレンジも行われている[1]。
原材料[編集]
癌材料として、以下のものが製品には表記されている[1]。
味[編集]
唐辛子が入っているため、これに起因する辛さはあるが、激辛というほどではなく、クミンによるエスニック料理風の味わいもある[1]。
砂糖、食塩が使用されているため、味の濃さも感じられるようになるが、濃すぎるということはなく、ラムチョップのような厚切りの肉に対して羊名人だけでは、むしろ薄味に感じる[1]。
栄養成分[編集]
1袋40gあたりの栄養成分は以下のように表示されている[1]。なお、この数値は目安である[1]。
- エネルギー - 170.5kcal
- たんぱく質 - 5.6g
- 脂質 - 7.8g
- 炭水化物 - 19.6g
- 食塩相当量 - 4.5g
使用方法[編集]
中華・高橋[編集]
高橋正は、第二次世界大戦中に中国大陸で通訳をしていた経験を活かし、1953年に貝柱やフカヒレといった中華料理の乾物の取り扱い業として創業した。その後、中華料理レストランに食材を卸す二次卸売業となる[2]。
2代目社長・高橋國昭の時代にフカヒレの生産加工といったメーカー機能を強化する[2]。この当時、フカヒレを扱う会社としては原料の仕入れから製造、販売を一気通貫でできる企業は他にほとんど無く、それは今日までも続いていており、日本のフカヒレ市場のシェアは1位を維持している[2]。
國昭が早逝したため、息子・髙橋滉が2001年、28歳のときに3代目社長を継ぐことになった。2001年時点ではフカヒレの売上構成比は19%であったが、その後は増え、5割近くになる[2]。日本国外の環境保護団体がサメの保護を訴えはじめ、ワシントン条約の会合でもサメが議題に上がるようになっていた[2]。実際には中華・高橋で食材に使用しているサメは絶滅リスクも低く、資源状態にも問題は無かったのだが、報道などでは一元的にサメ漁の反対の声が挙がっており、中華・高橋の取引先であった大手外資系ホテルもメニューからフカヒレを外すことを決定するという動きとなっていた[2]。また、東日本大震災によって、宮城県気仙沼市で稼働していた自社フカヒレ工場が大きな被害を受けたこともあり、フカヒレ頼りの状況から脱却するための新事業の構想は待ったなしとなった[2]。
着目したのは次の2点である[2]。1つは、中華食材卸売を60年近くやってきたことから築いてきたシェフたちとの繋がり[2]。もう1つは、将来の料理人不足にに起因する新たな調理品の台頭であった[2]。そしてプロの料理人も納得する「美味しい冷凍惣菜」と複雑に食材を混ぜ合わせてできる「美味しい中華の合わせ調味料」の開発が始まる[2]。
2013年に開始されたメーカー事業「C's kitchen」では、オリジナル冷凍総菜や調味料といった自社製品の開発製造を行うほか、外部企業向けのレシピ開発やOEMなどを手掛ける[2]。
後者から生まれたのが、「羊名人」となる。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 羊名人 40g - 中華・高橋公式サイト