紀州鉄道線
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紀州鉄道 紀州鉄道線 | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 国 |
|
| 所在地 | 和歌山県御坊市 |
| 起点 | 御坊駅 |
| 終点 | 西御坊駅 |
| 駅数 | 5駅 |
| 開業 | 1931年6月15日 |
| 全通 | 1934年8月10日 |
| 部分廃止 | 1989年4月1日 |
| 所有者 | 紀州鉄道 |
| 運営者 | 紀州鉄道 |
| 路線諸元 | |
| 路線距離 | 2.7 km |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 線路数 | 単線 |
| 電化方式 | 非電化 |
| 閉塞方式 | スタフ閉塞式 |
| 最高速度 | 40km/h< |
紀州鉄道線(きしゅうてつどうせん)は、和歌山県御坊市の御坊駅から西御坊駅を結ぶ、紀州鉄道の鉄道路線である。
車両[編集]
2021年現在は3両が在籍する。輸送実態を勘案して車両数が少なく、旅客列車が2両以上で運転されたことはない。
現有車両[編集]
- KR300形
- 2016年に運用を開始。1両のみ在籍する。元は1995年に製造された信楽高原鐵道SKR300形301号車。車両番号はKR301。SKR400形に置き換えられ無償で譲渡された。当初はそのままの塗色であったが2019年に白と緑のツートンカラーに塗り替えられた。
- KR200形
- 2017年に運用を開始。1両のみ在籍する。元は1992年に製造された信楽高原鐵道SKR200形。車両番号はKR205。SKR500形に置き換えられ無償で譲渡された。当初はそのままの塗色であったが2021年に白と赤のツートンカラーに塗り替えられた。
- キテツ1形
- 2000年に運用を開始。1両のみ在籍する。元は1985年に製造された北条鉄道フラワ1985形気動車で、3両中、フラワ1985-3を除く2両が2000年と2009年に転籍した。車両番号は元フラワ1985-2がキテツ1で、元フラワ1985-1がキテツ2。2015年の時点でキテツ1は老朽化が進み検査を受けることなく休車となっており、KR301の入線に伴い2017年3月に有田川町鉄道公園に譲渡され動態保存されている。キテツ2もKR301の入線後は予備車となり、KR205の入線に伴い2017年5月のさよならイベントをもって引退し、2021年現在は休車状態となっている。
- もっとも、晩年は現役最後の2軸LE-Carとしてかなり注目を浴びていた。
駅一覧[編集]
非常に路線距離が短く、現存する駅は僅か5駅しかない。全駅が和歌山県御坊市にある。
| 駅名 | 駅間キロ | 営業キロ | 接続路線 |
|---|---|---|---|
| 御坊駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:紀勢本線(きのくに線) |
| 学門駅 | 1.5 | 1.5 | |
| 紀伊御坊駅 | 0.3 | 1.8 | |
| 市役所前駅 | 0.6 | 2.4 | |
| 西御坊駅 | 0.3 | 2.7 |
廃駅[編集]
- 財部駅(たからえき)、中学前駅、日出紡績前駅 - 1941年(昭和16年)12月8日廃止。
- 日高川駅 - かつての終着駅。1989年(平成元年)廃止。
歴史[編集]
開通当初から利用客は少なく、1970年代だと西日本では別府鉄道に次いで利用者が少なかった。現在は、阿佐海岸鉄道に次いで利用客が少ない。
- 1931年:御坊臨港鉄道の路線として御坊 - 御坊町(現在の紀伊御坊)間が開業。
- 1932年:松原口(現在の西御坊)まで延伸開業。
- 1934年:日高川まで延伸開業し全通。
- 1973年:紀州鉄道の鉄道路線となる。
- 1989年:西御坊 - 日高川間が廃止され、同時にワンマン化。
存廃問題[編集]
2022年12月に紀州鉄道は中国系の企業に買収されたが、当該親企業が不採算部門のこの路線を廃止にする方針を打ち出した。申請書を書くことが可能な社員も2000年前後に退社し、値上げ申請は不可能となっており、コロナ禍でも莫大な資料から値上げ申請を諦めている。自治体に協力を仰ぐことは困難であり、引き継ぎ先の企業が見つからなければ2026年中に廃止の方向のため、動向に注目したい[1]。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 渡辺雅史 (2025年11月10日). “大ピンチ「紀州鉄道」2026年中に廃線の可能性も 中国系企業に買収され方針変更、値上げもできず”. 東洋経済オンライン. 2025年11月10日確認。
外部リンク[編集]
- 紀州鉄道
- 【公式】紀州鉄道株式会社(@kishu_railway) - 𝕏(旧:Twitter)