独立機関式冷房装置
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独立機関式冷房装置(どくりつきかんしきれいぼうそうち)とは、バスや鉄道車両などにおいて走行用とは別の専用機関(独立エンジン)を冷房の動力源とするものである。サブエンジン式冷房装置とも呼ばれる。
概要[編集]
走行用エンジンを冷房の動力源とする直結式冷房装置と比較すると、走行条件に左右されずに安定した冷却能力が得られる。客室冷房用以外では生鮮品を運ぶ冷凍冷蔵車の冷却装置もサブエンジン式を採用する例がある。
動力源となるエンジンは乗用車やフォークリフト等に搭載される小排気量ディーゼルエンジンが採用されることが多い。
バス[編集]
観光バスや高速バスでは冷房駆動にエンジンパワーを取られてトルク不足等の問題を引き起こすことから、長らくサブエンジン式冷房が主流であった。
後年の技術革新で走行用エンジンの性能が向上し、冷房駆動にパワーを取られても問題が生じにくくなったことや、床下荷物室の容量増大、メンテナンスコスト削減等の要因からサブエンジンエアコンのバスはカタログラインナップから姿を消し、2026年現在販売されているバスは全て直結式冷房となっている。
鉄道車両[編集]
気動車を大量に保有していた日本国有鉄道が標準エンジンとしていたDMH17系エンジンは最大出力180馬力とパワーに乏しく、サブエンジン式による冷房が主流となっていた。
ただしスペースやメンテナンス等の問題から、複数の車両へ給電する能力のある冷房用エンジンを一部の車両に搭載し、それを編成中に必要数組み込む方式が取られた。冷房電源を搭載した車両は走行用エンジンを1基のみ搭載する車両が大半で、勾配線区ではパワー不足のおそれから急行の冷房化が遅れたという例もある。
国鉄分割民営化の前後から直結冷房を採用した気動車が登場し始めた。