木乃実神社

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

木乃実神社(このみじんじゃ)は、鳥取県鳥取市湖山町東5丁目に建立されている神社[1]。御神体は、二十世紀梨の原木である[1]

JA全農とっとりが管理している[2]

概要[編集]

鳥取県の果樹産業は、20世紀初頭における二十世紀梨の栽培が基盤としなって発展したと言っても過言ではなく、二十世紀梨の栽培は鳥取県を代表する基幹産業として成長した[2]

木乃実神社は生産者の心のよりどころとなっている[2]。御神体は「鳥取県に初めて伝えられた二十世紀梨の原木」とされている[3]。現在の千葉県松戸市に発祥する二十世紀梨の原木は、第二次世界大戦中の空襲によって枯死しており、その跡地に記念碑が建てられている。

例祭[編集]

祈願祭[1][2]
毎年6月25日に開催される。豊作を願う。
収穫祭[1][2]
毎年11月に開催される。実りへ感謝をする。

なお、ある年、祭礼に酒を出すことを止めたことがあったが、その年の梨は大不作となったとされる[2]

沿革[編集]

1940年(昭和15年)、鳥取県果物同業組合が計画し、鳥取県内の梨生産者に浄財を募った[2]

1941年6月25日に当時の鳥取県農業試験場津ノ井園芸試験地内(鳥取市津ノ井)に造営された[2]。爾来、6月25日を例祭日として果実の豊穰祈願祭が行われるようになった[2]

1973年(昭和48年)、鳥取県果実会館がの建設されるにあたって「木乃実神社造営奉賛会」が組織され、現在の地に新築・移転となった[2]。宗教法人「木乃実神社」も設立されている[2]

1984年(昭和59年)11月に秋の収穫感謝祭を行うようになり、以降、年2回の例祭が定着している[2]

脚注[編集]

  1. a b c d “今年の実りに感謝 鳥取市の木乃実神社で収穫感謝祭”. 日本海新聞. (2025年11月20日. https://www.nnn.co.jp/articles/-/644336 2025年12月27日閲覧。 
  2. a b c d e f g h i j k l ”. 全農とっとり. 2025年12月27日確認。
  3. 木乃実神社にて「今年の果実が豊作となるよう」祈願しました”. JA全農 鳥取県本部 (2022年6月27日). 2025年12月27日確認。