思い出のグリーングラス
「思い出のグリーングラス」(おもいでのグリーングラス、英語: Green, Green Grass of Home)は、カーリー・プットマン(Curly Putman、1930年 – 2016年)が作詞作曲した楽曲。
本曲が最初にレコーディングされたのは、1965年にジョニー・ダレル(Johnny Darrell、1940年 – 1997年)によるものである。同年にポーター・ワゴナー(Porter Wagoner、1927年 – 2007年)もレコーディングしており、ワゴナー盤がアメリカ合衆国のカントリー・チャートで4位を獲得したことで、本曲は知られるようになった。
翌1966年には(当時はまだ駆け出しだった)トム・ジョーンズがイギリスで本曲をレコーディングし、これが世界的にヒットしたことで、エルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、ケニー・ロジャースといったカントリー界の大物歌手がこぞってカバーする名曲として認知されるようになった。
日本においては、「思い出のグリーングラス」というタイトルで、山上路夫の日本語詞を森山良子歌唱で、NHK『みんなのうた』にて1974年8月に放送された。
歌詞内容[編集]
元の英語歌詞は、「処刑執行を明日に控えた死刑囚が、牢屋の中で見た故郷の夢」というような内容である。
1番、2番で故郷の青々とした芝生、幼馴染の女の子、ペンキがひび割れた懐かしい我が家……といった内容を歌い、目が覚めた3番では四方を灰色の壁に鴨まれた刑務所の中で夜明けには執行が待っており、自分の亡骸が青々とした芝生に横たえられるであろうことが歌われる。
山上路夫による日本語歌詞版は、『みんなのうた』が子ども向け番組ということもあってか、死刑囚ではなく、都会の一人暮らしの中で故郷を思い出して涙するという内容になっている。