国際路線網から孤立した国

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本項では国際列車が運行されずに、路線網が孤立してしまっている国について解説する。ただし他国からの接続がない国、国際貨物列車は除外する。

本稿で主に解説しているユーラシア大陸であるが、ユーラシア大陸の国際鉄道網は主に3極に分かれている。一つがヨーロッパ中心、2つがロシア・中国中心、3つがインド中心である。詳しくは国際鉄道網を参照。

一覧[編集]

ギリシャ[編集]

ユーゴスラビア内戦以前は国際列車はベオグラードなど多く国際列車が運行されていたが、ユーゴスラビア内戦以降、国際列車の運行は少なくなった。2011年までソフィアイスタンブールまで国際列車を運行していたが、経済的理由などから廃止された。2014年にはベオグラード-スコピエ-テッサロニキ、ソフィア-テッサロニキが再開されたが、新型コロナウイルスのパンデミック以降廃止され、現在ではEU加盟国の中で唯一国際路線網から孤立してしまっている(フィンランドを除く)。現在ではブルガリアやトルコなどと国際列車の運行ができるよう計画段階である。また、2030年以降になると思われるが汎ヨーロッパ回廊10号線の近代化ができれば、ベオグラードへの接続も再開されると思われる。

フィンランド[編集]

国際路線網から孤立しているにはしているが、スウェーデン-フィンランド間の国境駅のスウェーデン側のハパランダ駅フィンランド側のトルニオ駅がわずか3km弱なため、乗り換えはやろうと思えば容易である。またこの間の路線で旅客列車を運行させる計画がある。

北マケドニア[編集]

ギリシャと同じく、ベオグラード-スコピエ-テッサロニキ間の接続が廃止されて以来孤立している。近年汎ヨーロッパ回廊10号線の近代化を行っておりセルビアの鉄道網とのつながりを強化しようとしている。

アルバニア[編集]

そもそも2025年現在列車の運行は確認されないし、国際列車の運行実績が少ない。

コソボ[編集]

セルビアや北マケドニアに間で国際列車を運行していたが、経済的理由や政治的理由で廃止されている。

ボスニア・ヘルツェゴビナ[編集]

ボスニア・ヘルツェゴビナは半分孤立状態である。というのも夏季のみサラエボ-プロチェ間で観光列車が運行されるため孤立しているとは言えない。そもそもプロチェの接続がクロアチア鉄道の孤立路線なので実質孤立状態。

また、ザグレブ-サラエボ間の国際列車の計画が存在する。

イラク[編集]

シリアトルコと接続は存在するが、4度にわたる戦争でインフラが破壊されまくったので、国際列車の運行はできないし、もはや国内列車の運行も最小限である。

トルクメニスタン[編集]

陸上を通しての国際列車は運行されないが、アゼルバイジャンとの間に鉄道連絡船が運行されているので、トルクメニスタンは半分孤立状態といえる。

カンボジア[編集]

タイとの接続はあるが、国際列車は運行されない。ただ、国際列車の運行計画はあるのだとか。

パキスタン[編集]

2019年以降、政治的理由でインドとの国際列車の運行を取りやめた。2030年までにカシュガル-ペシャワール間の路線が完成すれば中国との間で国際列車は運行が行われる。

韓国[編集]

説明するまでもなく理由は簡単だが、北朝鮮との対立により、国際列車は運行されていない。もはや最近北朝鮮側で国境付近のインフラの爆破工事が行われているで韓国は国際路線網から切り離されている状態である。ちなみに北朝鮮は中国やロシアと国際列車を運行している。

関連項目[編集]