右回り・左回り
右回り・左回りとは、回転の一つで、円の中心を軸として回るもののうち、円の上部の頂点を意味する円の起点から、平面内で左右に回転することをいう。右回転・左回転ともいう。物体を回転させるときの法則。右回り(右回転)は英語ではrotate right、左回り(左回転)は英語ではrotate left。円の向きの進行方向の左右。
用途の例は、「右90°回転」の英語は、「rotate right 90°」。
円周の他、四角形、三角形にも用いられる。
全般[編集]
円の起点は、円の上部の頂点、円のスタート地点、円の始点であり、円周の角度で0°=360°の位置に当たる。比喩的に、円の頭に当たる。時計で表すと12時の位置である。
- 右回り(右回転)とは、円の上部の頂点(0°)から見て、右に向かって回る動きや、円形(円型)の物体を上から右に動かす動作や、前進からの進行方向が右に向かって曲がることを意味する。時計回り、とも言う。円の上部の頂点の位置で右を向いていれば右回りとなる。回転の中心点から見て右折の向きになる。上部が右に動く動作。
- 左回り(左回転)とは、円の上部の頂点(0°)から見て、左に向かって回る動きや、円形(円型)の物体を上から左に動かす動作や、前進からの進行方向が左に向かって曲がることを意味する。反時計回り、とも言う。円の上部の頂点の位置で左を向いていれば左回りとなる。回転の中心点から見て左折の向きになる。上部が左に動く動作。
円の上部の頂点の位置からの方向で、右回りか左回りかが決まる。
車は右ハンドルなので、車の方向指示器は、ハンドルの右に設置されており、方向指示器を下にすると右折、方向指示器を上にすると左折になる。理由は、円の進行方向・回転方向との役割があり、円を描くように動かす考え方では、右から上に進むと左回り(左回転)、右から下に進むと右回り(右回転)と同じ役割を持つからである。右から上が左回りなのは、右から上に向かって円を描くような動きを指し、右から下が右回りなのは、右から下に向かって円を描くような動きを指すからである。
右回りは右曲がり、左回りは左曲がりとも呼ばれる。
右回り・左回りを、上下左右で表すと、右回りは、上から右、右から下、下から左、左から上。左回りは、上から左、左から下、下から右、右から上。
円形(円型)の向きの基本は右回りであるが、円形を書くときは左回りに書く。
下から左は右回り、下から右は左回りになる。円の起点はあくまで上の頂点であり、円の下から見ると左右の方向が逆になり、下を起点として左右に進むと、どっち向きかわかりにくくなる。「右に進む」「左に進む」といっても、円環の上下の位置が逆になるだけで、回転の方向が逆になってしまう。
解決策としては、自動車のハンドルの持ち方が、中心部・パッド部より上の部分、上辺を持つ理由は、円の起点を意味する円の上部の頂点から見た進行方向を意識するためである。円の起点から見た進行方向を一回転分イメージすれば、回転の向きが明確になる。ハンドルを右回りにすると車が右に曲がり、ハンドルを左回りにすると車が左に曲がる。自動車のハンドルを上から右に動かすと右回り、上から左に動かすと左回りになる。
車の角度を回転させるという意味は、同じ位置の方向から見たとき、車の角度を左回転させると左折の向きになり、車の角度を右回転させると右折の向きになる。
車が左にバックすると、車の角度が右回転し、車が右にバックすると、車の角度が左回転する。
各界における回転方向[編集]
自然界・世の中では、実は左回転が多く見られる。職人がろくろを回すときや、日本式の五度圏で、5度上がる向きや、○(まる)や数字の0(ゼロ)、三角形、四角形を手書きで書くときは、左回転が基本となっている。
自動車が、円周上の路面を走行するときは、右回りの一方通行になっている。
アナログ時計の針は、長針・短針・秒針とも、右回りである。
鉄道[編集]
日本の鉄道の多くは左側通行なので、大阪環状線や山手線の場合、右回りが外側、左回りが内側を走行する。そのため、外回り・内回りという呼称がよく用いられる。
一方、同じ環状運転の名古屋市営地下鉄名城線は、金山〜名古屋城間を基準に右回り・左回りという呼称を用いている。
数学[編集]
左から右方向を実部、下から上方向を虚部とした複素平面を描くと、はを動かすと左回りの円軌道となる。
麻雀[編集]
麻雀牌を取る(自模る)順番は、左回りである。初回の親の決め方、最初に牌を取る牌山の指定、親の交代も左回り。一方で牌山の牌は、右回りで取っていく。