台車交換場

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台車交換場とは異なる軌間の鉄道網の境界に設置される軌間可変施設のことである。

概要[編集]

台車交換場は、主にジャッキアップで車体を持ち上げてその間に台車を交換する。この台車交換は主に客車と貨車が対象となる。軌間可変の技術におけるもっとも原始的な方法である。台車交換場には大型の屋根が取り付けられていたり、取り付けられていなかったりする。

仕組み[編集]

台車交換場では台車を車体から取り外し、ジャッキを用いて約1.5mの高さまでに持ち上げる。その次にケーブル式車両誘導装置を用いて、今まで走ってきた軌間の台車を車両の下から移動させ、続いて新軌間の台車を車体の下に持ってくる。この際、台車のフレームにかけられたクランプによって台車同士は連結されているため、誘導装置によるこの作業は一度で済む。新軌間の台車を車体の下に持ってきた後、車体をおろして台車と接続させる。

貨車では、台車または輪軸の交換が可能である。ただし輪軸を交換する際には、ブレーキブロックもそれに応じて調整する必要がある。これは、スペイン-フランス国境の台車交換に適用される。スペインおよびポルトガルとの相互輸送が認可された貨車は、調整可能なブレーキトライアングル板を備え、フレームの側板間との距離が大幅に広くなっている。しかし、車輪の交換には、貨車との搬入・搬出用の搬送施設が必要である。

ロシア軌間網の西端とヨーロッパの境界では客車の連結器も交換される。ロシア規格の客車、貨車は床枠の設計上、側面緩衝器を設置できないためである。

主な台車交換場のある場所[編集]

ベラルーシ[編集]

ブレスト中央駅

台車交換場と言えばブレスト中央駅だろう。ロシア-ヨーロッパ間の国際列車が通過する際、ほとんどすべての列車はブレスト中央駅の台車交換場で台車を交換する。

フィンランド[編集]

トルニオ操車場

ドイツ[編集]

ザスニッツ・フェリー港駅

ドイツ唯一の台車交換場のある駅で、ムクラン=クライペダ航路でロシア軌間のリトアニアへ行く貨車はここで台車交換される。

ロシア[編集]

ソ連崩壊時に標準軌鉄道網と接する国がロシアから離れてしまったために、ロシア軌間筆頭の国と言えど、台車交換場自体少ない。

カリーニングラード操車場

ポーランド方面からの列車が台車交換を行う。

ザバイカリスク駅

中国の満州方面からの列車が台車交換を行う。

モルドバ[編集]

ウンゲーニ駅

スペイン・フランス[編集]

セルベール駅
アンダイエ駅-イルン駅

ウクライナ[編集]

チョプ駅

ハンガリー、スロバキアからの列車が台車交換を行う。

ヴァドゥル-シレト駅

ルーマニアからの列車が台車交換を行う。

カザフスタン[編集]

いずれも中国方面の駅である。

アルティンケル駅
ドスティク駅

中国[編集]

エレンホト駅

モンゴル、ロシア方面からの列車が台車交換を行う。

綏芬河駅

東清鉄道上の駅、ロシアのウラジオストクからの列車が台車交換を行う。

琿春南駅

ロシアのウラジオストクからの列車が台車交換を行う。

北朝鮮[編集]

豆滿江駅

ロシアのウラジオストクからの列車列車が台車交換を行う。

ベトナム[編集]

中国からの列車が台車交換を行う。

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トルクメニスタン・イラン[編集]

サラフス駅
エトレク駅

ジョージア[編集]

アハルカラキス・サエルタショリソ・ルキニグジス・サドグリ駅

トルコ方面からの列車が台車交換を行う。将来的に車軸変換になる予定である。というか、もう車軸変換に置き換わっている可能性もある。

関連項目[編集]