南海10000系電車

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南海10000系電車(なんかい10000けいでんしゃ)とは、南海電気鉄道の特急型車両である。

概要[編集]

本線和歌山港線の特急四国号の後継となる特急サザンの専用車両として1985年(昭和60年)から89年にかけて2両編成10本が3次に分けて導入された。利用好調であったため、後に増結用中間車となる4次車8両が製造され、先頭車の中間車化改造も合わせて4両編成7本の陣容となった。

構造[編集]

車体

普通鋼製の20m級車体で、前頭部は貫通型。フロントガラスは大型の曲面ガラスを使用している。乗降口は折戸式で、先頭車は片側2箇所、中間車は片側1箇所の配置。

側面窓は先頭車及び先頭車由来の中間車は独立タイプ、新造の中間車は連続窓タイプとなっている。車体塗装はオーシャングリーンにダークグリーンの帯を配したものとなっていたが、関西国際空港開港を前にメタリックシルバーにブルーとオレンジの帯を配したものへと変更された。

車内

2×2列のフリーストップ式回転リクライニングシートが1~3次車は980mmピッチ、4次車は1030mmピッチで並ぶ。座席の仕様も異なり、4次車の座席にはセンターアームレスト・インアームテーブル・跳ね上げ式フットレストがあるが、1~3次車はテーブルは側窓壁下に小型の固定式テーブルが装備されているのみとなっており、センターアームレストやインアームテーブル、フットレストは設置されていない。

トイレ・洗面所は3号車に設置されている。なお登場時の2両編成時代にはトイレ・洗面所がなかった。

主要機器

1~3次車の制御装置・主電動機・ブレーキは四国号に使われていた1000系からの流用品のため、抵抗制御・電磁直通ブレーキを使用。4次車は制御装置・ブレーキ方式共に1~3次車と共通だが、新造品を使用している。先頭部の連結器は密着自動連結器を使用しており、同等のシステム・連結器を有する7000系7100系と併結が可能。

その他

車内放送装置に編成別放送機能が装備されており、指定席車の10000系と自由席車の通勤車で別々の放送を流すことが出来る。

編成組換[編集]

当初は難波方からモハ10001-クハ10901の2両編成を組んでいたが、1992年(平成4年)にサハ10801-モハ10101の中間車ユニット2両を4組製造し、4編成へ組み込んだ。

この時10001・10002F・10003Fの3編成については新造中間車を組み込まず、運転台部分の構体を切断して廃棄し、新造した中間車用構体を接合して中間車化。10004F・10005F・10006Fへと組み込んだ。

編成構成[編集]

方向 難波

和歌山港
号車 4 3 2 1
構造 Mc T M Tc
形式 モハ10001 サハ10801 モハ10101 クハ10901

運用[編集]

特急サザンの座席指定車両として和歌山港方に連結される。2009年(平成21年)10月3日までは10000系同士を併結した全車指定席の8両編成での運用や、自由席車を併結しない4両編成での運用もあった。翌4日以降はサザン全列車が一部指定席編成となったため、難波方に通勤車4両編成を併結する形となっている。なお本系列の連結器が密着自連のため、同じ密着自連を装備する7000・7100系としか併結できず、7000系の全廃以降の併結相手は7100系のみとなっている。

置き換えと今後[編集]

2011年(平成23年)に後継となる12000系が登場。これにより10005F・10006Fの2編成が廃車された。

その後10年以上何も動きがない状態が続いていたが、2027年度以降新型車両へ置き換えることが中期経営戦略の中で公表されている。[1]

[編集]

  1. 「NANKAI グループ中期経営計画 2025—2027」について(PDFファイル)23ページに記載あり。