南コーカサス鉄道
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種類 | 非公開株式会社 |
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略称 | ՀԿԵ/ЮКЖД |
本社所在地 |
![]() エレバン |
設立 | 2008年 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
従業員数 | 4300人 |
所有者 | ロシア鉄道 |
外部リンク | https://www.railway.am/ru |
南コーカサス鉄道(アルメニア語:Հարավկովկասյան Երկաթուղի(略:ՀԿԵ)、ロシア語:Южно-Кавказская железная дорога(略:ЮКЖД))とはロシア鉄道の完全子会社のアルメニア唯一の鉄道事業者で、アルメニアの全ての都市間輸送、通勤列車、貨物を担っている。2008年にエレバンでロシア鉄道とアルメニア政府は国営アルメニア鉄道の経営を移譲する利権協定に署名して設立された。
概要[編集]
契約によると、コンセッション管理機関は30年で、当事者合意により最初の20年間の運営後さらに10年間延長する権利が与えられた。
入札条件に従って、定年退職者を除くアルメニア鉄道の従業員は給与が最大20%増加したうえで南コーカサス鉄道へと異動となった。
この目的はアルメニアの鉄道インフラの近代化、アルメニア国境諸国との協力関係の強化、国内外の旅客・貨物列車の発展であり、決して乗っ取るためではない。南コーカサス鉄道は2008年6月1日に事業を開始した。同社の使命は特定の戦略目標を通じてサービスの効率性と質を向上させ、国営運輸会社として発展させることである。その中で同社は主に以下のことに重点を置いている:
- 長期的な効率性と財政の持続可能性の向上
- サービス質の向上
- アルメニア共和国における輸送生産能力の増強
- ユーラシアの輸送・物流システムへの統合。
乗っ取り
アルメニア鉄道の譲渡に関する合意では、同社が義務を適切に履行しない場合、ロシア側は5700万ドル未満を支払う義務があると規定されてる。
2019年9月、ロシア運輸省は、ロシア鉄道がアルメニア鉄道の経営に関する協定の早期終了の可能性を検討する可能性があるとの声明を発表した。
アルメニアの領土行政・インフラ省は鉄道経営の問題についてロシア側との交渉を続けている。
鉄道網[編集]
路線はロシア軌間の1520mmで鉄道網は総延長845kmである。路線は全ての路線が直流3000Vで電化されている。ほとんどが単線である。国際接続はジョージアのみで路線はトビリシへ通じている。トルコとアゼルバイジャンへは接続は存在したがナゴルノ・カラバフ紛争に伴う国境封鎖で廃止された。イランとの接続はない。
- 路線一覧
車両[編集]
主にVL10形電気機関車とChME3形ディーゼル機関車が用いられる。2018年3月からEP2D系電車がエレバン-ギュムリ間で運行されている。
交通[編集]
2018年、南コーカサス鉄道の旅客数は5%増加した。38万5千人が輸送され、そのうち6万4千人が国際輸送であった。2018年には、バトゥミ方面のサービスを利用した旅客数は過去10年間で最多の5万3千人を超えた。エレバン-ギュムリ間では、南コーカサス鉄道開通以来最大の旅客数となる20万3千人が輸送された。