今、この国を考える〜「嫌」でもなく「呆」でもなく
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今、この国を考える〜「嫌」でもなく「呆」でもなく(いまこのくにをかんがえる けんでもなくほうでもなく)とは2014年に河出書房新社の若手社員4人により発案されて小熊英二、野間易通、北原みのり、朴順梨、小林美希、斎藤貴男、雨宮処凛、いとうせいこう、内田樹、岡田利規、斎藤美奈子、白井聡、想田和弘、中島京子、平野啓一郎、星野智幸、宮沢章夫、森達也、安田浩一らと協力して一部の書店で実施された選書フェア[1][2][3]。 彼らが問題視したのは、韓国や中国の国名に「嫌」や「呆」の文字を被せた[1]いわゆる「嫌韓・嫌中」本や[2]、見出しに彼らにとって刺激的な言葉を載せる雑誌などである[1]。このような出版物は2010年の尖閣諸島問題の緊張が強まってきた頃から増えてきたとしている[1]。この運動は、書店で嫌韓が増え続けているという流れへのアンチテーゼではなく、「本の豊かさや多様性や問題に気付いたり考えたりするきっかけを届けよう」[1]、「書店を一つの価値観で埋めず、これからを生きる手がかりとなる本を提示したい」[2]というもとしている。
選出された本[編集]
- 『平成史【増補新版】』(編著:小熊英二)
- 『「在日特権」の虚構』(著:野間易通)
- 『奥さまは愛国』(著:北原みのり・朴順梨)
- 『ルポ産ませない社会』(著:小林美希)
- 『ちゃんとわかる消費税』(著:斎藤貴男)
- 『14歳からわかる生活保護』(著:雨宮処凛)
脚注[編集]
- ↑ a b c d e 青島顕 (2014年6月2日). “Listening:<時流・底流>売れる「嫌韓嫌中」本 若手出版人が「この国考えて」” (日本語). 毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2014年6月4日時点によるアーカイブ。 2015年12月18日閲覧。
- ↑ a b c 清水俊介、近藤統義 (2014年6月16日). “「嫌韓・嫌中」本 人気に違和感 選書フェア「多様な価値観」(北陸発)” (日本語). 中日新聞 (中日新聞社). オリジナルの2014年7月13日時点によるアーカイブ。 2015年12月18日閲覧。
- ↑ 共同通信社 (2014年6月7日). “中韓、「嫌」でなく本で「国」考えて 全国100書店がフェア” (日本語). 日本経済新聞 (日本経済新聞社) 2015年12月18日閲覧。