モンブラントンネル
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モンブラントンネル (フランス語: Tunnel du Mont-Blanc, イタリア語: Traforo del Monte Bianco) とは、イタリアのアオスタとフランスのシャモニーを結ぶ道路トンネルである。欧州自動車道路E25号線に属している。
概要[編集]
全長11.8km。名前の通りモンブランの近くを通っている。1959年から1965年にかけて建設された。建設当時は世界最長のトンネルであった。標高は概ね1400mあたりに存在する。深さは深いところで2000mにも及ぶ。建設時には、爆薬などが多く用いられたが、たくさんの崩落や、大きな雪崩が発生するなどとして建設における死者は23人にも及んだ。
対面通行であり、最低速度は50km/hで最高速度は70km/hに設定されている。車間距離は必ず150m以上開ける必要がある。
車間距離なども厳しく設定されているのは、1999年に火災が起こったのにもかかわらず自動車の通行を制限しなかったために大惨事が起こったためである。拡幅してほしいところだが、これを作るだけで約7200億円もの費用(青函トンネル以上)が使われたので難しいのだろう。
車間距離を開けるために通行車両の数も制限されており、EUなので荷物検査などの必要がないのにもかかわらず入口の目の前まで来て数十分待たされることが多い。
通行料は普通車で54.10ユーロ。だが、通行チケットのまとめ買いでお得になる。また、税金の関係で、フランス側でチケットを買うとイタリア側でチケットを買うより2%安くチケットを買うことができる。アルプス山脈を通るトンネルの中でも特に多く用いられているトンネルであり、輸送量はアルプス山脈を跨ぐ道路の内の3分の1に相当する。
関連項目[編集]
- ポワント・エルブロネ - 正確にはこの山の下を通っている。