ヘンリー3世
(ヘンリー3世 (イングランド王)から転送)
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ヘンリー3世(英:Henry III)とは、イングランド・プランタジネット朝の4代目国王。
1207年10月1日に誕生。父はイングランド王ジョン、母はイザベラ・オブ・アングレーム。1216年に父が急死したため、わずか9歳でイングランド王に即位。摂政の側近らに支えられながら父王の代から対立していた諸侯との和解に努め、1227年に親政を開始した。1236年にエリナー・オブ・プロヴァンスと結婚。美しく若い妻にヘンリーは心奪われ、高価なドレスを買い与えて溺愛した。彼は歴代イングランド王では珍しく愛妾を作らなかった人物でもある。ヘンリー3世はイタリア人やフランス人を重用したためイングランド貴族と対立するようになった。1264年、フランス人貴族シモン・ド・モンフォールらが反乱を起こし、国王軍はルイスの戦いで敗れてヘンリーとエドワード王子は捕虜となってしまう。しかし、妻エリナーの尽力もあって仏王ルイ9世らの支援を取り付けることに成功し、1265年に親子共に幽閉先から脱走するとイブシャムの戦いで反乱軍に勝利した。この戦闘でシモン・ド・モンフォールは戦死した。その後のイングランドの情勢は概ね安定を見せ、1272年11月16日にヘンリー3世は崩御した。享年65。長男のエドワード王子がエドワード1世として即位した。