ブロック線図

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ブロック線図とは、(制御)系の入出力関係を表し、信号の伝達を示す図。

構成要素[編集]

  • 信号線:信号の伝達を示す矢印
  • 引出点:1つの信号を複数系統に分岐して取り出すことを示す黒丸。信号が分配されて減衰することはない。
  • 加合せ点:複数の信号が足されることを示す白丸。各信号には+の符号を付して示す。
  • 差引き点:複数の信号が引かれることを示す白丸。元の信号には+の符号を、引く方の信号には-の符号を付して示す。
  • ブロック(伝達要素):信号を受け取り、次の信号に変換する要素を示す四角の枠。一般に、枠中に伝達関数を記す。

様々な構成[編集]

  • 直列接続(直列結合):ブロックを直列に接続したもの。一方の出力が他方の入力になり、すなわち縦続接続である。
  • 並列接続(並列結合):ブロックを並列に接続したもの。入力は引出点で分岐させ、出力は加合せ点や差引き点で合成する。
  • フィードバック接続(フィードバック結合):あるブロックの出力を何らかの操作を加えてそのブロックの入力に再び入れるように接続したもの。"何らかの操作"というのは1倍、すなわちそのままというのもあり得る。フィードバックを形成し、フィードバック制御を示すのに使う。

変換[編集]

入出力関係を変えずに、ブロック線図を書き換えることができる。 複数のブロックの間の関係を1つのブロックにまとめて簡略化することができる。 これを行うと、よりブラックボックス的になる。 ブロック線図の変換は伝達関数の計算に相当する。

関連項目[編集]