ブラチスラヴァ=ジリナ線列車衝突事故
ブラチスラヴァ=ジリナ線列車衝突事故とはスロバキアのブラチスラヴァ=ジリナ線で発生した鉄道事故である。
概要[編集]
2025年11月9日19時25分頃にスロバキアの主要幹線のブラチスラヴァ=ジリナ線のペジノク駅より北方で2本の列車が衝突した。複線区間なのにもかかわらず、衝突事故が駅間で発生した。
列車[編集]
当該列車はニトラ発ブラチスラヴァ行きREX1814列車とコシツェ発ブラチスラヴァ行きEX620列車(タトラン号)である。EX列車がREX列車を追突したという形になる。
被害[編集]
事故により、79人が病院に搬送され、うち3人が最も重症で、胸部と腹部を負傷した。また、60人が軽傷を負った。カミル・シャシェク保健大臣によると、事故の乗客の命に別状はないとのこと。日曜日の19時半頃ということもあり、学生含め1026人が列車に乗っていたという。
原因[編集]
スロバキア国鉄の鉄道総長のイヴァン・ベドナーリクの発表した声明によると、EX列車が赤信号を無視し、REX列車がブレーキをかけたのにもかかわらず、猛スピードで追突したとのことだった。
この区間は、国内でも最も近代化された区間で主要な路線であり、危険時に列車を停止されることができる欧州列車制御システム(ETCS)が備えられている。ブラチスラヴァ=ジリナ線にはこのシステムが整備されているが、EX列車の牽引機関車には、このシステムに対応していなかった。
隣国チェコでは、ETCS装備の近代化路線を走る車両には全てETCSが装備されており、チェコのようにETCSが装備された路線では、対応車両のみ走行できるようにするべきだと講じられている。
経過[編集]
本来時刻表によると、REX列車はペジノク駅の前の駅のシェンクヴィツェ駅でEX列車の通過待ちを行うべきだったが、定刻と通過待ちを無視してREX列車は発車した。しかし、ETCSが作動して、REX列車は減速を強いられた。そこに、ETCSに対応していない後続のEX列車が高速で突っ込んだというのは明らかとのこと。REX列車は時速60~70km、EX列車は時速100kmだった。
車両[編集]
EX620列車(ETCS非対応)の牽引機関車は350形006号機で、REX列車に衝突した側が大破した。REX列車は861.022形のニトラ寄り先頭車の運転台が大破した。
関連項目[編集]
- ヤブロノフ・ナト・トゥルニョウ列車衝突事故 - この事故の約1か月前にスロバキアで発生した事故。