フェランチ効果

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フェランチ効果とは、交流送電送電線において受電端電圧が送電端電圧よりも高くなるという効果。イギリス電気技術者セバスチャン・フェランティの名にちなむ。フェランチ現象とも。

概要[編集]

長距離送電線や送電ケーブル、力率改善用進相コンデンサが多く接続された配電線など、対地静電容量が大きい送配電線の負荷が小さいときに大きな影響を及ぼす。 送電線の長さが長いほど上昇する電圧は大きくなる。 想定される電圧をこえて絶縁破壊を引き起こすことがある。

対策[編集]

コンデンサが無効電力を生み出していることによるので

  • キャパシタを減らして無効電力の生産を減らす
  • 分路リアクトルをつけて無効電力を消費する
  • そもそも無効電力のある交流ではなく無効電力のない直流で送電する

などの方法がある。 実際に、SVCSTATCOMではコンデンサリアクトルの接続をサイリスタバルブなどで制御している。 また、海底ケーブルでの送電では直流送電を行うことが多い。

関連項目[編集]