バチカン市国駅
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バチカン市国駅(バチカン駅またはバチカーナ駅とも呼ばれる)とはバチカン市国にある鉄道駅である。バチカン市国唯一の鉄道駅であり、バチカン市国国鉄イタリア=バチカン市国線の終点駅である。最短の接続路線はローマ=カプラニカ=ヴィテルヴォ線からの分岐である。
歴史[編集]
建設工事は1929年4月3日に始まり、開業したのは1932年3月のことだった。1934年9月12日に所有権はイタリア国鉄からバチカン市国に移行され、1934年10月2日にイタリア王国公共事業省の代表者同席のもと、正式にバチカンに移行された。この駅は臨時的にまたは特別な機会に使用された。例えば1959年4月11日、ピウス10世の遺体をヨハネ23世の要請により一時的にバチカンからヴェネツィアに移送するのに用いられた。
日付 | 備考 |
---|---|
1962年10月4日 | ヨハネ23世のロレートとアッシジへの巡礼のため使用 |
1979年11月8日 | ヨハネ・パウロ2世によるサラリオにある操車場での鉄道労働者との会見のため使用 |
2002年1月24日 | ヨハネ・パウロ2世によるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ大聖堂への世界平和のための祈りに行くため使用 |
2011年10月27日 | ベネディクト16世がアッシジに向かうために使用 |
また2015年よりこの駅は一般の乗客のための旅客輸送を不定期的に開始した。これは主に観光用である。
駅構造[編集]
駅には旅客用建物と入口側に駐車場の一部を保護するための屋根付きの建物がある。片側には管理室がある。
駅構内には全長370mの2本の待避線があり、1 本は本線、2本目は側線である。また、バチカン領からイタリア領まで伸びるホームがある線路もある。線路は駅のすぐ先で終わり、100mを超えるトンネル内に入換線がある。