ドレル=ヤン過程とは高エネルギーのハドロン-ハドロン散乱で起こる過程である。この過程では、あるハドロンのクォークと別のハドロンの反クォークが対消滅して仮想光子、いわゆるZボソンが生成され、これが崩壊し反対電荷のレプトンの対となる。重要な点は、衝突するクォーク-反クォーク対のエネルギーがほぼ完全に新しい粒子の質量に変換される点である。この過程は、高エネルギーハドロン衝突におけるレプトン-反レプトン対の生成を説明するために、1970年にシドニー・ドレルと顔東茂によってはじめて提唱された。この過程は交番勾配シンクロトロンで、陽子とウラン原子核の衝突によってはじめて観測された。