スティーヴン (イングランド王)
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スティーヴン(英:Stephen)とは、イングランド・ノルマン朝の4代目国王。
1092年または1096年、ブロワ伯エティエンヌ2世とウィリアム征服王の娘アデルの間に生まれる。1125年にブローニュ伯の娘マティルダと結婚し、3男2女をもうけた。1135年、叔父のイングランド王ヘンリー1世が崩御。ヘンリーは生前に娘マティルダを後継者に指名しており、スティーヴンもこれを認めていた。しかし、裕福で人付き合いが良いスティーヴンの方が貴族や市民の間で人気があり、12月22日、従兄弟を押しのけてウェストミンスター寺院で戴冠式を取り行った。
当然マティルダは憤激し、夫のアンジュー伯ジョフロワ5世やスコットランド王らと組んでイングランドへの反乱を起こした。スティーヴンは序盤の戦闘で勝利したものの、1141年のリンカーンでの戦闘に敗北して捕虜となり、マティルダがイングランド女王を名乗った。しかし、スティーヴンの妃の方のマティルダの奔走や市民の支持を得て反撃に出て、1148年に王座を奪還した。その後両者の内戦は続いたものの、妻マティルダや息子ウスタシュを相次いで亡くしたスティーヴンは次第に気力を失い、1153年に講和した。これによりイングランド王位はスティーヴンが継ぐが、彼の死後はマティルダの息子アンリ(後のヘンリー2世)が即位することが取り決められた。1154年10月25日、腹の病気で崩御した。