スウェーデン語
スウェーデン語(スウェーデンご、svenska)は、主にスウェーデンやフィンランドの一部で話される言語。インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派、北ゲルマン語群に属し、デンマーク語やノルウェー語と近い関係にある[1]。
使用地域[編集]
スウェーデンでは、2009年の言語法により「主要言語」と定められており、行政や裁判所などの公的機関でも用いられる[2]。
フィンランドでは、フィンランド語と並ぶ公用語である。特に南部や西部の沿岸地域で話され、行政や教育の場でも使われている。フィンランドで話されるスウェーデン語はフィンランド・スウェーデン語と呼ばれ、スウェーデンのものとは発音などに違いがある[3]。
歴史[編集]
古い時代のスウェーデン語はルーン文字で書かれていたが、中世にはラテン文字による表記が広まった。中世にはドイツ語から多くの語彙を取り入れるなど、その影響を強く受けた。
1526年に刊行されたスウェーデン語訳『新約聖書』は、近代スウェーデン語の始まりを示す区切りとされる。20世紀には、方言間の差が小さくなる傾向や、英語からの借用語の増加、話し言葉と書き言葉の接近などが見られた[4]。
文字[編集]
ラテン文字を用い、AからZまでの26文字にÅ・Ä・Öを加えた29文字を使用する。これら3文字の小文字は、それぞれå・ä・öである[5]。
文法[編集]
現代の標準スウェーデン語の名詞には、共性(通性)と中性の2つの文法上の性がある。単数の不定冠詞は、共性ではen、中性ではettを用いる[6]。
定冠詞に相当する要素が名詞の後ろに付くのが特徴である。例えば、en stol(ある椅子)は定形ではstolen(その椅子)、ett bord(あるテーブル)はbordet(そのテーブル)となる[7]。
主文の平叙文では、定動詞が原則として2番目の文成分に置かれるV2語順をとる。文頭に副詞句などが置かれる場合には、その後に定動詞、主語が続く[8]。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ Nordiska språk、Institutet för språk och folkminnen。
- ↑ Språklag (2009:600)、スウェーデン議会、第4条・第10条。
- ↑ Swedish language in Finland、InfoFinland。
- ↑ Svenskans historia、Institutet för språk och folkminnen。
- ↑ Sweden Toponymic Factfile、英国地名常設委員会、2026年。
- ↑ Edvin Listo Zec・Olof Mogren(2023年)Grammatical gender in Swedish is predictable using recurrent neural networks、第1節。
- ↑ Nouns and articles、Vårdsvenska。
- ↑ Gisela Håkansson(2024年)Speech modifications and the Processability Theory hierarchy: Some observations on word order in Swedish L1 and L2 input、ルンド大学研究情報データベース掲載の要旨。
外部リンク[編集]
- Lär dig mer om svenska språket - スウェーデン言語・民俗研究所による解説(スウェーデン語)