カルノー図

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カルノー図論理回路などにおいて論理式を簡単化するための表。アメリカ物理学者数学者で、ベル研究所モーリス・カルノーにちなむ。

概要[編集]

回路に使う素子を減らすために、論理式を簡略化する過程で使われ、 ブール代数公理定理を使うより比較的簡単にできる場合が多い。 これは、グレイコードを用いることで、表の隣り合うマスのハミング距離が1になり、視覚的にわかりやすいためである。 積和標準形にしやすい。

入力を1次元につき2ビットまでとし、3次元的にカルノー図を考えると実質6入力まで対応できるが、 実際は平面的に考えることが多く、その場合は2次元の4入力までである。 5入力以上では、ハミング距離が1だが隣り合っていないマスが存在するため見落としが発生しやすくなり、カルノー図は適していない。 ベン図ベイチ図などの図でも見落とす場合があり、クワイン・マクラスキー法などの機械的な方法がより確実である。

関連項目[編集]