オージェ・マイトナー効果
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オージェ・マイトナー効果またはオージェ効果とは励起原子の電子殻における無放射遷移である。この現象は、原子の内殻電子殻に空電子状態(正孔)が存在することが必要である。この正孔が外殻電子によって満たされると、放出されたエネルギーは同じ原子の別の電子に伝達され、オージェ電子として原子から放出される。この現象はとりわけオージェ電子分光法で用いられる。
名前はフランスの物理学者のピエール・オージェにちなむ。しかし、オーストリアの物理学者のリーゼ・マイトナーはオージェよりも4年前にこの現象の報告を行っていたが、彼女の報告は4年後にオージェの発表した報告ほど注目されなかった。そのためオージェ効果として、この現象は名乗ってきた。しかし、両研究者が独立したこの現象を同定したため、近年ではオージェ・マイトナー効果と呼ばれることが多い。