インディアン嘘つかない
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インディアン嘘つかないとは、アメリカ合衆国におけるインディアン(ネイテブアメリカン)の迫害、虐殺史、インディアン戦争に基づく慣用句であり、「白人が嘘をついてインディアンの部族から土地を奪った」という歴史観に基づく。
アメリカでは古くから知られており、マーク・トウェインの小説などにも見ることができる。ただし、英語表現としては「英語: honest injun」(正直インディアン)といった意味合いとなる。
インディアンにとって、「言葉」とは神聖なものであり、絶対的なものであるため、「言葉」を使って他者と約束を交わすということは、神と約束を交わすのと同等である。このため、言葉の約束を違えることは、神を欺くことになる禁忌という概念がもとになっている[1]。
日本における流行[編集]
1958年、アメリカのテレビドラマ『ローン・レンジャー』が放送され、その劇中で毎週のように「インディアンは嘘をつかない」というセリフがあり、これが日本で流行する。
1973年にマルマンの「フレンドホルダーS」というタバコのヤニ取りフィルターのCMに採用され、日本での認知度を高めた。
1970年代の三遊亭円楽は『笑点』のメンバー紹介の挨拶中の最後にこのセリフを吐いて人気を博していた。また、お笑いグループのカージナルスでポポ(つまみ枝豆)は「インディアン嘘つかない。白人嘘つく。日本人餅つく」とやって笑わせていた。
1990年代になると子供向けテレビ番組『ポンキッキ』で「インディアンの教え」が放送されたことで、再び人気となった。
脚注[編集]
- ↑ 花輪剛久「インディアン嘘つかない」、『ファルマシア』第51巻第6号、日本薬学会、2015年、 。