やくも (列車)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
やくもに使われていた381系

やくも日本国有鉄道の急行・特急列車JR西日本で運行中の特急列車。

概要[編集]

1972年(昭和47年)の山陽新幹線岡山開業時に、従前の特急「おき」(初代)の岡山以西、特急「やくも」(初代、後述)の米子以西を再編して設定。

1982年(昭和57年)の伯備線電化で、381系に置き換え。急行「伯耆」を統合し、出雲市〜益田間を廃止した[注 1]

2024年(令和6年)に定期列車を制御付き振り子車両の273系に置き換えた。

過去[編集]

特急初代[編集]

特急「まつかぜ」の増発分として、1965年(昭和40年)に新大阪〜浜田間を福知山・山陰本線経由で運行する特急として「やくも」が設定された。山陽新幹線岡山開業で、鳥取〜米子間が廃止され、大阪〜鳥取間は「まつかぜ」に吸収、米子以西は益田まで延長の上、岡山発着の「やくも」1往復に置き換えられた。

ぐったりはくも[編集]

ぐったりはくもは、過去使用された381系によるやくもに対する愛称(?)である。
自動制御のない自然振り子式車両であることや他の要因[注 2]のため、乗物酔いが多発したことからこの名がつけられた。
同じく381系使用のくろしおにも「げろしお」という名前が付けられ、結果的に車体傾斜機能の無い車両への置き換えに後退している。

[編集]

  1. 出雲市〜益田間はその後1988年の特急「くにびき」新設まで特急は減便状態だった。
  2. 中央西線以上に曲線半径が狭い急カーブや新車の塗料臭が要因とされた。