はこビュン

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はこビュンは、JR東日本が行っている新幹線などの鉄道を用いた荷物輸送事業サービスの名称[1][2]

1編成で1000個くらい(最大17.4トン)の荷物を運ぶことが可能とされる[2]

概要[編集]

2026年時点では、東北新幹線北海道新幹線秋田新幹線山形新幹線上越新幹線北陸新幹線で展開している[2]。事前契約による法人向けの「はこビュン」と、個人も利用できる即日配送サービスの「はこビュンQuick」を提供している[2]

国鉄時代から新幹線では「新幹線レールゴー・サービス」という荷物輸送サービスが提供されていた[2]。JR東日本は「新幹線レールゴー・サービス」を2021年8月に終了し、同年10月から「はこビュン」のサービスを開始している[2]

荷物専用新幹線[編集]

2026年3月23日より荷物専用新幹線の本格運用を開始した[1][2]

山形新幹線で役目を終え廃車となる予定だった新幹線E3系電車7両編成を改造し、「荷物専用新幹線」として運用する[1][2]。車両内の座席はすべて撤去され、床面をフラット化し、輸送する荷物をカゴ台車に載せたまま車内に搭載できる構造となっている[2]。荷物の積み下ろしは、駅ではなく車両基地している[2]。2026年時点では、平日ダイヤのみの運転で、正午前に盛岡新幹線車両センターで荷物を積み込むと、当日16時ごろに東京新幹線車両センターで荷下ろしを開始するタイムスケジュールとなっている[2]。運転は単独では行われておらず、また、東北新幹線では単独運転ではなく、「やまびこ」56号と連結しての運転となる[2]

車両センターでの荷下ろしと連結、トラックヤードでの貨物自動車への載せ替えは人力となっているが、車両とトラックヤード間は無人搬送車による自動運転を行っており、省力化が図られている[2]

経緯[編集]

日本物流業界は、労働者の減少、高齢化が起きており、2024年の「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」通称「働き方改革関連法」の施行によって、時間外労働の上限が定められたことにより、を起因としたトラックドライバーの人手不足が深刻化している(2024年問題[2]。加えて、「環境負荷低減」という流れが世界的にも進んでおり、トラックが排出するCO2の削減が求められている[2]

これらの問題の解決策としてトラックによる輸送から鉄道船舶輸送に切り替える「モーダルシフト」が注目されている[2]。鉄道業界では従来からJR貨物が鉄道輸送を行っているが、JR旅客各社においても「貨客混載」として、旅客列車に荷物を積載する輸送サービスを展開している[2]

コロナ禍によって新幹線の利用者が減った際に新幹線に荷物を載せる実証実験が各路線で行なわれた[1]

単純に積載量、輸送量を比べると東北本線を走る20両編成の貨物列車では最大500トンの貨物を積載できる計算となるため、はこビュンの荷物専用新幹線の最大積載量は1編成17.4トンは、太刀打ちできる数値ではない[2]。しかしながら貨物列車の走行速度は最高で時速100キロ程度なのに対し、荷物専用新幹線の最高時速は275キロで、所要時間の面では圧倒的に有利である[2]。加えて、在来線と新幹線を比較した場合、新幹線には「揺れの少なさ」と「時刻通り」の運行という強みも持っている[2]

2026年時点では、上述のように荷物専用新幹線は通常の列車に連結する形で運用されているが、これには以下のメリットがある[2]。乗務員が1列車分のみで済む[2]。列車本数が多い東京駅から大宮駅の区間でも、列車本数を1本分減らすことができる[2]。JR東日本は「旅客事業を営む」として国の認可を得て営業しているため、貨物のみの輸送では認可外になるという理由も挙げられる[2]

JAL de はこビュン[編集]

JAL de はこビュンは、東北、上越、北陸などの新幹線沿線から日本国外の香港台北クアラルンプールシンガポールへ輸送を行うサービス[1]

2026年1月にスタートしている[1]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

ジェイアール東日本物流