いぬかみっ!

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いぬかみっ!
ジャンル ファンタジー[1]、コメディ[2]
著者 有沢まみず
イラスト 若月神無(本編14巻)
松沢まり(番外2巻)
出版社 メディアワークス
掲載誌 電撃hp
レーベル 電撃文庫
連載開始日 2003年1月10日
連載終了日 2008年12月10日
巻数 全16巻(本編14巻+外伝2巻)
総集編
著者 有沢まみず
イラスト さくら小春
出版社 WiZH
連載開始日 2026年5月15日
連載終了日 2026年6月15日
巻数 全2巻
その他 電子書籍版のみ
作品のタイトル
作者 有沢まみず
作画 松沢まり
出版社 メディアワークス
掲載誌 月刊電撃コミックガオ!
レーベル 電撃コミックス
連載開始号 2005年12月号
連載終了号 2008年4月号
連載開始日 2005年10月27日
連載終了日 2008年2月27日
巻数 全6巻
作品のタイトル
原作 有沢まみず
監督 草川啓造
シリーズ構成 玉井☆豪
キャラクター
デザイン
友岡新平
音楽 いぬかみっ!アンサンブル
アニメーション
制作
セブン・アークス
製作 犬神使い派遣協会
放送局 テレビ東京系列
放送開始 2006年4月5日
放送終了 9月27日
話数 全26話

テンプレート:Infobox animanga/Movie 『いぬかみっ!』は、有沢まみずによる日本のライトノベル。また、これを原作としたメディアミックス作品。本編のイラストは若月神無[注釈 1]。電撃hp掲載時の題名は「いぬかみ」であった。2026年に電子書籍として配信が開始された総集編ではさくら小春がイラストを担当。

登場人物[編集]

ようこ
声 - 堀江由衣
本作のもう一人の主人公兼ヒロイン。啓太と契約を交わした犬神で、「ケイタ」と「ちょこれーとけーき」が好き[3]。啓太との契約の証として、カエル型のネックレスを巻いている。腰まであるさらさらの黄緑色の髪(小説では黒髪と表現されている)に、抜けるように白い肌、切れ長の瞳をした、魔性の雰囲気を漂わせる美少女。しかし本人は太い尻尾にコンプレックスを持っている。
基本的に破壊好きで好奇心旺盛、そして嫉妬深い性格。並の犬神とは比較にならない桁外れな戦闘能力を持っており、1対1での戦いならば、なでしこやはけ以外の犬神とならば、まず絶対に負ける事は無い。
その正体は犬神ではなく、大妖狐の娘。自らもまた強大な霊力を持つ妖狐で、「金色のようこ」の二つ名を持っている。能力は「しゅくち(縮地、物体をテレポートさせる能力)」と「じゃえん(邪炎、発火能力)」の2つ。バリエーションとして「とくだいしゅくち」や「だいじゃえん」「だいじゃえん改・音無」などがある。死神戦では「破邪結界・一式狐月縛」の結界術も使った。本性は 狐であり、犬が大の苦手(ただし犬神は平気)で、猫と仲が良い。近所の猫の集会によく参加するが、ノミをうつされてしまった事もある。ノミをうつされることは乙女の尊厳に関わることらしい。
ようこと犬神達との出会いは300年以上前に遡るほど古いもので、当時父である大妖狐が気まぐれな理由から犬神たちの住む山を襲った際、川平慧海と犬神達によって父と共に封印されたのがその始まりである。その頃のようこは表情に乏しく、モノが燃えたり、壊れたりする時だけ薄く笑っているような女の子であったという。長きにわたって幽閉状態に置かれていたが、後にそれから逃げ出した際に子どもの頃の啓太に出会い、一緒に遊んで初めて「面白い」という感情を覚える(チョコレートケーキが好きなのはこの時啓太に貰ったからだが、啓太は珍獣捕獲用のエサとしてこれを用意していた)。
このことがきっかけで、啓太と共にいる事を望み、そのために犬神として生きる事を誓う。しかし、本来天敵の大妖狐の娘が犬神になることは決して楽な事ではなく、犬神たちに笑われ蔑まれながらも啓太と一緒にいたいという一途な願いを胸に辛いことを乗り越えてきた。啓太の犬神選抜の儀の際には、過去においてはけが宗家にしたのと同様、主人を独占する為に自分以外の他の犬神が啓太に憑くのを力づくで排除した。つまり、啓太に一匹も犬神が憑かなかったのはようこのせいである(なお、この時啓太に憑く事を希望した犬神は、ようこによればなでしこと他にもう1名いたという)。啓太と出会い、共に暮らし始めて以降の激変振りには父親たる大妖狐も驚くほど(父が石化した、自分や主の啓太を侮辱した人間達を元に戻せと怒ったほど)。また、彼によればようこは「亡くなったママによく似て」きているらしい。
定期的に天地開闢医局にて、なでしこと共に謎の治療を受けていたが、これは不死の能力と引き換えに、人間の子を身篭る事を可能にするものであると後に判明する。
破壊好きの面から問題が多かった。
川平 薫(かわひら かおる)
声 - 甲斐田ゆき
「犬神選抜の儀」の際には、啓太への遠慮から故意に契約を失敗させようと考え、山上にグランドピアノを持ち込みドビュッシーを弾き続ける奇行に及んだが、結果的には川平家の歴史でも稀な十人憑きとなってしまい、困惑したという(原作のパロディ4コマ漫画では、彼がグランドピアノを担いで山を登った、と茶化されているが、実際には縮小の魔術で縮めてポケットに入れて運んだ)。
なでしことは主従を越えた信頼関係にあり、薫が数々の隠し事をしていることは彼女だけが知っている。その「隠し事」が本編のストーリー展開上、根幹に関わるものであるため、事情を知っている(実際は限定的にではあるが)なでしことならんで、本編の鍵となる重要なサブキャラクターとなっている。

薫の犬神(序列隊)たち[編集]

全員女性(少女)の姿と心を持つ比較的若い犬神である。薫の両手10指には「契約の証」として素朴な指輪が光っており、彼の配下たる犬神たちは各自、薫の指輪のうち一つと対になる指輪を嵌めている。それぞれが異なる特技を持っており、優秀な指揮のもとでの一糸乱れぬ連携によってその真価を発揮し、犬神の数が多いほど相乗的に強さが増すため、10人が完璧に息を揃えればその強さは、はけやようこを大きく凌ぐ。ただし、それは主人である薫がいてこそ初めて発揮されるものであり、指揮を行う主人がいる場合といない場合とでは、極端なまでにその差が出る。

この自覚が足りなかったせんだんを始めとする(なでしこ以外の)薫の犬神達は、「薫がいてこそ発揮された実力」を「自分達だけの実力」と完全に履き違えており、ようことの「ケンカ」の際には自信過剰な状態にまで至っていたが、ようこにあっさりと弱点を見抜かれた挙句、本性に戻ってようこを本気で殺そうとするまでに至るが、結局は完膚無きまでに叩きのめされている。

全員が「破邪走光」と呼ばれる光線技を持つ。ただし、「破邪走光」の内容は各犬神によって違い、その組み合わせによって様々な技を繰り出すことが可能。彼女たちの最大技は、全員の「破邪走光」発露による焼却浄化炎「煉獄(れんごく)」。

原作第2巻で初登場し、ようこと「ケンカ」した時にはまだ全員の外見や性格などが固まっていなかった模様で、いぐさ、ごきょうや、てんそう、フラノら非強硬派に該当するキャラクターが見当たらない。なでしこ、ともはね、せんだん、たゆねは最初から名前が出ており、性格も現在とほぼ同じ。原作5巻と6巻の巻末に、全員のプロフィールが記載されている。当初は(なでしことともはねを除き)啓太とようこを嫌い、馬鹿にしており、啓太を彼のいない所ではフルネームで呼び捨てにしていた(特にたゆね、いまりとさよか)。

ごきょうや、てんそう、フラノ以外は、せんだんも含めた全員、薫が初めて仕える主人である。

また、第二部の終盤では、川平薫の双子の妹である川平カオルが主人となり、初めてとは思えないほど息の合った連携戦の指揮を取った。

せんだん
声 - 松岡由貴
作者曰く、本編終了後は薫の下を離れ、東家に出向する事になるという(仲たがい等の理由ではない)。また、その際のエピソードもいつか描かれる構想があるという。
出番が多い割りに長らく単行本の表紙を飾ることがなく、アニメ放映当時に声を担当していた松岡由貴が挿絵担当の若月神無に哀願して表紙に登場することになった。
なでしこ
声 - 名塚佳織
川平薫の犬神。序列2位。手のつけられない傍若無人なわがままぶりを発揮していたようこの矯正教育のために、1週間の期限付きで川平啓太のもとに派遣されてきたことから、彼らと関わりを持つようになる。
栗色の髪(イラストではピンク髪で描かれている)に、大きくつぶらな瞳。印象としては、「小柄で優しいお姉さん」[4]。服装はノーブラに青ワンピース+エプロンドレスや割烹着姿をデフォルトとしている(薫の趣味による服装であることを示唆する記述が5巻巻末にある)。いまり&さよか曰く「割烹着お化け」「巨乳お化け」[5]。薫からもらったリボンを髪に結んでおり、何より大切な宝としている。
美人でお淑やかで従順、炊事洗濯掃除その他なんでもござれの、ハイスペックな犬神。時折時代がかった言動や感性を見せるのが特徴。普段は母性愛に溢れ、物静かでおとなしい大和撫子のような女性であるが、本気で怒らせた者は『おしおき』によって恐ろしい目に遭う(実際、啓太も酷い目に遭っており、ともはねも教育係であるなでしこからのおしおきは恐れている)。
ようことは旧知の仲で、初期の頃はようこの唯一の「友人」として、家事を教えるなど世話を焼いていた。
愛らしく優しげな外見からは想像もつかないが、その本性は一種の戦闘狂であり、一旦戦いだすと、戦いに溺れて周囲の被害も省みずに暴れ狂う。かつて最強の犬神と呼ばれ、大妖狐さえ追い詰めた猛者であったが、その際に人間の村を巻き添えにしかけ、敵であるはずの大妖狐に叱咤される事に。この事実が彼女に自らの業を痛感させてしまい、争いを放棄する事を決意させた。現在の彼女はその強大な力を自ら封印しており(「天に返した」や「月に返した」と表現される)、「やらずのなでしこ」の二つ名を有している。「やらず」の時期が長かったため現在では彼女の本来の力を知らない者が多く、大妖狐から教えられるまで川平宗家ですら知らなかったほどである[6]。
基礎霊力は不明。しかし大妖狐(本気ではなかったが)をただ一人で窮地に追い詰め、膨大な霊力を吸収できる赤道斎の魔道具を簡単にオーバーロードさせてしまった(「月に返した力」は自身の体への負担が大きいためあまり持続性がない。また、月との連結を遮られると強制的に状態を解除させられてしまう)。また、力を封じている状態においてもようこと互角で戦っている。年齢は不明とされているが、一族の中でも最古参で最長老よりも年上であり[7]、少なくとも400歳を超えている[8]。さらに“犬の本性がまだ人間に慣れる前”、“まだ森が暗く、禍々しさと清浄さを併せ持っていた頃から伝わる古伝”技を使えるなど、さらに年齢不詳の域が広がった(13巻182p)。体重については禁句(5巻巻末)。
大妖狐との因縁からか、彼が封印された後は幽閉状態のようこの世話係を勤めていた。他の多くの犬神がようこに対して嫌悪感や差別的感情を抱く中で、そうした感情を持たずにようこに接し(自分より哀れな少女に対する優越感も少なからずあった)、ようこの方でもなでしこには多少心を開き、後に感謝される。
薫に仕えるまでは誰にも憑いた事がなく、「いかずのなでしこ」や「行かず後家」と言われたりしていた。実はようこ同様、当初啓太に興味を寄せていたが、ようこのために自ら身を退き、後に契約した薫に絶対の忠誠を誓っている。決して表には出さないが薫への思慕と同様に独占欲も強く、薫が「皆の主人」であることには内心で複雑な思いを抱いている。そのため、主人を独占し、対等な恋人の様に振舞っているようこの事は羨ましく思っている。一方で、ふとした偶然から知ってしまった薫の秘密をたった一人で守り続け、常に薫の傍らに寄り添って心の支えとなるなど、薫とは主従の間柄を超えた信頼と愛情で結ばれた特別な存在でもある。また、薫に一番近い位置にいる存在として、本編中の重要な転回点には必ず登場しており、薫を巡るシリアスなストーリーが続く第一部の後半では、実質的な影のヒロインとしての重要な役割を果たしている。
ごきょうや
声 - 木川絵理子
啓太の暴走行為には呆れつつもどこか微笑ましく思ってもいるが、打ち解けて以降は度々説教をする事があり、啓太には「最近のごきょうやは一昔前の乳母みたい…」と思われている。
てんそう、フラノと3人でよく行動を共にしており、独特の価値観で生きる彼女らのフォローに回ることが多いまとめ役的存在。また、薫以前にも主人に仕えていた為何かと経験豊富で、せんだんも気付いていなかったらしい薫となでしこの繋がりの、深さ、特別さに気付いていた。さらに、第二部では、たゆねの啓太に対する特別な感情にも気が付いているようである。
周りには隠しているが実は早口言葉が出来ず、ゲーム「白骨遊戯」でなぜかそのことを知っていたなでしこにその弱点を突かれ、こてんぱんにされている。
単行本では唯一単独で表紙を飾っている(フラノとてんそうは後にツーショットで表紙を飾っている)。
いまり&さよか
声 - 遠藤綾(いまり) / 新谷良子(さよか)
薫から菜園を与えられており、いまりが草花担当、さよかが果物担当で植物の栽培を日課として行っているが、巨大化するなどの怪しげな性質を持った植物になってしまうなど、あくまでも「それっぽい」のしか栽培出来ないのが欠点で、酷い時にはガスマスクや防護服を必要とすることもある(ただしこれらは口絵や4コマ漫画などでの暴走的表現であり、本編ではそうした描写は無い)。
ともはね
声 - 長谷川静香
今では啓太の「妹」的立場を確立させているが、幼いながらも啓太に対し、尊敬以上の感情を抱き始めている事には気付いていない。
また薫と啓太に対して(普通なら読み取れもしないような)共通の気質を感じ取っている。
第二部においても、川平カオルの、犬神使いとしての潜在能力にもいち早く気が付き、せんだんに「人の本質を見抜く目のような物が有るのかも」と言わしめている。
少女漫画(「なか○し」など。原作6巻・口絵より)を愛読している。


川平本家[編集]

川平 榧(かわひら かやの)
本名ではなく「宗家」と呼称される場合が多く、アニメクレジットでもそのように表記される。「刀自」(とじ。年配の女性に対する敬称)と呼ばれることもある。口癖のように「後○○年は生きる!」と口にする。
本来なら川平家の霊能力者は13歳で「犬神選抜の儀」を行って犬神に憑いてもらい犬神使いとなる(それまでは川平家の子といえども犬神たちの山に入ることは禁じられている)のだが、彼女は9歳の時、友達(あまり仲は良くない)が死神に憑りつかれてしまい、禁を破って犬神たちの元に出向き、その際にはけに憑いてもらっている。そして13歳の時には並ぶ者無しと呼ばれる強大な霊力を持ち、同世代内最強の犬神使いとなっている。はけとはその後も、互いに人生を通じかけがえのない主従となった。また、この頃は「突貫」が口癖のようで、無茶を平気で行うタイプだったらしく、その性格は啓太にしっかり受け継がれている。
戦闘の際には「崋山双君」の力を借りて絶大な破壊力を発揮する。また、防御を担当するはけとの絶妙なコンビネーションにはつけ入る隙が無く、正に最強の一対である。
最終巻では、試練クリアに失敗したなでしこに替わり、薫の復活を賭けて、「24時間以内に高さ300mの塔を建立する」という試練に挑むこととなる。
試練クリア後は、はけと共に3神との最終決戦に駆け付ける。
基礎霊力については資料が無いが、現在の川平一族では最強とされている。原作第2巻で米寿(88歳)を迎えている。
はけ
声 - 中村俊洋
常時身に着けている紫水晶の数珠は、契約の証として宗家にもらったもの。誰よりも宗家のことを案じ、大切に思っている存在。時には父のように母のように宗家とその人生を共にしてきた。宗家のことになると激しやすい。
それは宗家が13歳の時に形式的に行われた「犬神選抜の儀」において、他の犬神たちが彼女に憑こうとするのを全て排除してしまったことにも現れている。
原作に挿入されている4コマ漫画などでは、宗家の成長の記録としてことあるごとに写真を撮っており、アルバムは千冊以上にも及ぶという。また宗家とのボール遊びが大好きで、ボールを取っては捧げ、頭をなでられて尻尾をブンブン振りながら大喜びする様はさしもの啓太も唖然としていた。宗家の夫(啓太の祖父)が早くして亡くなったことについて、啓太には言えない真相を知っている様子。
宗家の若かりし頃にソックリ(特に容姿が)ということで宗家の孫の中でも啓太をかわいく思っている。
最終巻では、宗家と共に薫の復活を賭けて「24時間以内に高さ300mの塔を建立する」という試練に挑むが、旧クサンチッペの妨害を受けることとなる。その闘いの最中、自慢のアルバムの大半が焼失した模様。
試練クリア後は、宗家と共に3神との最終決戦に駆け付ける。
基礎霊力は3200漬け物石。年齢は不明だが、ごきょうやを200歳前後の若さと表現している(6巻巻末)ことから、相当に古い犬神であることは確実である。
川平 宗太郎(かわひら そうたろう)
声 - 野島裕史
現在薫に仕えているごきょうやは、今でも宗太郎への想いを忘れられないでおり、その想いは薫を捜索していた時、宗太郎にこっそり会いにイギリスやローマに行っているほどであり、宗太郎本人も、最近の写真をごきょうやに送るなど、自分に一番尽くしてくれたごきょうやのことを気にしている。
また、本物の川平“かおる”が女であることも知っており、その内容の書いてあったごきょうや宛のファックス用紙を見たなでしこは、機密保持のために破り捨てている。てんそうの話によると最近の啓太は、宗太郎に似てきているらしい。文庫10巻のコミックにて登場している。容姿は息子の啓太によく似ており、眼鏡をかけている。アニメではごきょうやの回想シーンで初登場した。

赤道斎関係者[編集]

仮名 史郎(かりな しろう)
声 - 速水奨
妹が一人いて、外国に留学している(原作11巻でゲスト出演)。実は妹の影響で少女漫画の熱烈なファン(しかもかなりベタな展開のラブストーリーが好み)。赤道斎の筋金入りの変態ぶりには苦悩しているが、最近では仮名自身もまた成り行きでブリーフ一丁姿になったり、ようこだけでなく、幼いともはねや純情なカオルにまで裸体を晒したり、全裸で川平啓太と抱き合ったり(その度にいぐさやてんそうにネタにされている)、素っ裸に女物(ようこ)のパンツを一枚穿いただけの姿を、大妖狐やケイに目撃されるなど、所詮血は争えないのかと思わせてしまう部分が多い(大妖狐には、「遺伝てこわ!」と言わしめている)。何かと啓太達に巻き込まれて不幸な目に遭っており、「ヘンタイではない!」とお約束的に豪語するものの、説得力が無くなりつつある。
第二部後半に至っては、(事故ではあったが)赤道斎の魔道具によって赤道斎、大妖狐共々写真の結界に封印されてしまう。さらにはその封印を解いてもらうことを望みとした3神に与えられた試練をクリアするために、「12時間以内に、誰にも事情を話すことなく、全ての禿頭の現職衆議院議員の頭に「ハゲ」と書く」をやらねばならなくなり、霊的捜査官をクビになるどころか危うく国賊の仲間入りをするところであった。
なお、アニメにおいて仮名役を担当している速水奨は次回予告のナレーションも担当しており、仮名としての出演がないときは「次回予告」としてエンディングにクレジットされている。
さらに、劇場版では実質的主役と言ってよい役柄となっている。
基礎霊力は650漬け物石。
赤道斎(せきどうさい)
声 - 若本規夫
着込んでいるように見えるが下半身、特に「あの部分」を常に丸出しにしている(アニメ版でのあの部分を隠す象が赤道斎だけ特別に赤い象(象の祖先)である)。当人としてはこれこそが理想であり、曰く「プライドという名の服を着ている」状態(このセリフを考案したのは有沢と同じく電撃文庫で活躍している藤原祐)である。そのため、「裸王」の名で街中の有名人となってしまっている啓太を自分の後継者に指名しようとしたこともある。常に露出させている股間の「砲身」のサイズは14センチ(8巻289p)。宿敵である大妖狐との比較では、「ちょっとだけ」勝っている(10巻181p)。また、アニメ版では砲身が16センチ砲に換装されている。また、この部位を用いて、ともはねと同様の探査能力を使うことも可能。
饒舌にして傲慢な性格。基本的に自分と自分の発明品以外を全て見下し、目的のためには手段を選ばない。一方で、「契約」という言葉を神聖視しており、これに基づいた事柄に対しては決して自ら破ることをせず、逆に契約の履行を妨害するならばそれが契約者であっても容赦しないという律儀さも持っている。第一部における敵役であるが、決して悪人というわけではなく、なでしこのことをもっと気遣ってやるよう薫を諭したり、クサンチッペが大殺界を感情のないただの機械に改造してしまったことに対して激怒するなど、人間らしい優しい感情も持ち合わせている(8巻75、293p)。
第二部では大妖弧共々人形とされた挙句、邪星に力のほとんどを奪われてしまい、さらに川平啓太らに救われたことから「借りを返すまでの間」ということで仮名史郎と宗家の更生プログラムに従い、街の再建のため力を注いでいる。その際にクサンチッペと大殺界を害の無い程度に復元させることを条件としたが、逆に仮名史郎から「以後断固として下半身を露出しないこと」と(当人としては)厳しい条件を付けられた。しばらく大妖狐と起居を共にするうちに段々と打ち解け、最近では大妖狐のことを気に入るようになってきている。薫の犬神たちの中ではてんそうと気が合うらしく、それによって借りることが出来た魔導具が、第二部の重要なキーアイテムとなった。
第二部でも、新堂ケイの下着を身に着けて人前に出たり、対3神戦においても、戦闘中に唐突に下半身を露出しメギドの隙を突いたり、エルフィネスを亀甲縛りにしたりと、変態ぶりは健在である。
第二部後半では不慮の事故によって自身の作った写真の魔道具の結界の中に閉じ込められてしまう。後に仮名史郎の尽力あって復活し、大妖狐と共に戦局を大きく動かすことになる。
基礎霊力は11000漬け物石。
ソクラテス(こけ子)
声 - まるたまり
啓太に至ってはスクール水着を着た姿にさせられ、周囲から哀れみを含めた冷たい目で見られる羽目になった。ただし、魔力が切れると動けなくなってしまうという欠点を持つ。アニメ版では、2時間経つと服が消えてしまうと設定されている。
河原崎によって奪い取られていたが、啓太との壮絶な一騎討ちの末、無事取り返すことに成功。その後は仮名によって、半ば強引に啓太に押し付けられることとなった。何を考えているのかよく分からない外見とは裏腹に主人(赤道斎)への忠誠心は高い。名前の由来は哲学者のソクラテス。
大殺界(だいさっかい)
声 - 西脇保
陽気で仲間想いな性格であったが、一部後半で邪星の影響によって凶悪化したクサンチッペによって改造され、感情を持たない凶悪な戦闘兵器と化す。その代わり願望現実化能力が極端に強化されている。その力で薫をこの世から完全に消滅させようとしたが、直前で啓太の妨害に遭い、この世のどこかへ飛ばすに留まる。しかしそのことがかえって薫の因果律を混乱・複雑化させてしまい、霊力による予知や探索でも所在がわからないようになってしまった。赤道斎曰く、もう一度大殺界を完成させれば薫を完全に呼び戻すことが可能だが、どれだけ最短でも完成に10年の時間を要してしまうことからこの案は却下された。
第二部では給湯ポット並みのコンパクトサイズに再構築され、クサンチッペの教育係として宗家の屋敷に居候状態となっている。
クサンチッペ
声 - 川田紳司
赤道斎が作り出した魔道具の一つで、木で出来た人型の人形(中国製ロボット先行者に瓜二つ)。股間にドリルがあり、製作者である赤道斎の趣味をうかがわせる。片言でしゃべる(原作においては彼のセリフは全てひらがな表記になっている)。後にとある一件にて破壊される(後述)。
赤道斎に忠実な魔道具であったが、情操教育に悪い情報を一気に取り入れた上、終盤で大殺界を通じて流れ込んだ邪星の意識に取り込まれ凶悪化し、仲間である大殺界を凶悪な戦闘兵器へと改造し、さらには主人であるはずの赤道斎と大妖孤を取り込み、第一部における最強の敵と化す。邪星と同じく、誰かが絶望した姿を見て大喜びする。薫やなでしこらを無残なまでに打ちのめしたが、なでしことの戦いで急所である腹部の水晶玉にひびを入れられ、最後は啓太とようこにそこを攻撃されて倒される。
第二部では、赤道斎の希望でかつての戦闘力はないものの復活し、現在は「大人しくていい子」になるための勉強をしている。
後に代償を求める神々の一人メギトの手によって再構築前の感情のクサンチッペも復活し、宗家の試練クリアを妨害する。しかし、先に試練をクリアして駆けつけた仮名史郎と新クサンチッペの攻撃を受け、最後にははけと宗家の突進を受け倒されるが、その戦闘において、旧クサンチッペが新クサンチッペに股間のドリルで掘られることに。
名前の由来は古代ギリシアの哲学者であるソクラテスの妻クサンティッペ。

その他[編集]

マロちん
声 - 新谷良子
オコジョに似た外形を持つ、ムジナと呼ばれる妖怪。体長20cmほど。寒い地方に住み、「きゅろきゅろきゅ〜」(原作では「きょろきょろきゅ〜」)と鳴く。アルコールが大好き。霊気の高い人間などに好んでとり憑く。素材や大きさ、重さに関係なく、異なる物体同士を瞬時に結合させる能力を持つ。人語は話せないが概要は理解出来る。元は天地開闢医局において、犬神たちのかかる疫病「むじなしゃっくり」の防疫に使われている医療動物。しかし、それなりに気位が高く、きちんとした扱いを望み医局から脱走。その騒動の中で啓太たちと出会った。
普段はともはねが着ているパーカーのフード内に居ついている。ともはねがフードなしの服を着ている場合は、彼女の頭上が定位置になっている。原作の本文中に登場することは少ないが、イラストでは既にともはねとワンセットである。ともはねは「マロちん」(アニメ版では「マロちゃん」になる)と呼んでおり、本項ではこの名前を採用しているが、実は薫の犬神たちは彼にそれぞれ自らの趣味などに基づく別々の名前をつけている(例として、ボルフェナンスキー・ルチア・セント・フェルディナンド・カンタービレ(せんだん)や虎次郎(たゆね)、カマボコ(いまり&さよか)、オコジョ(ごきょうや)、ピカソ(てんそう)など)。が、それぞれが別々の名前で呼んでも会話は成り立つ。
名前の由来は原作版では不明だが、アニメ版では毛並みがマロンケーキに似ていることからともはねが名付けたとしている。さらにアニメ版では、臆病な性格であるため啓太たちの下から逃げ出したという設定にされており、天地開闢医局の防疫用動物であるという下りは全てカットされている。
留吉(とめきち)
声 - 津村まこと
全国を渡り歩く渡り猫。猫又の一種。ただし年齢は4歳で、年を経て変化したわけではないらしい。外見は直立して服を着た三毛猫で、尻尾は2本。ある寺に世話になっていた先祖の遺言に従い、長い年月の果てにその寺から散逸した数多くの仏像を探して全国を渡り歩いている。非常に義理堅い性格で、折に触れ啓太たちの元に立ち寄る。行くあての無くなった啓太とようこを自分達の家である寺に泊めたり、彼らの悩みを解決するために1年に1回しか使えない「お猫様」の力を提供したこともある。仮名史郎とも種族を超えた友人となっている。
第二部後半では、タヌキ、河童らと共になでしこの暴走を止めるための啓太の策略に協力する。
最終巻では3人の神々の試練を最初から見ており、レネウス、メギトの言葉から「仲間たちの持っているすべての力がその人の力」と気付く。そして仮名史郎の試練を助けることが啓太達の力になると考え、レネウスから試練を受けることを望み、見事に試練をクリアした。
タヌキ
声 - 矢島晶子
過去に啓太に助けてもらい、恩返しするため啓太に惚れ薬を渡しに来た。それ以来啓太に懐き、ことあるごとに啓太たちの元に立ち寄っている。語尾にっすとつけている、また、原作8巻およびアニメ最終話においても啓太の援軍として駆けつけた。
原作ではちゃんちゃんこを着ているが、アニメ版ではデザインを変えられて何も着ておらず、他のタヌキと見分けが付かない。
第二部後半では、留吉、河童らと共になでしこの暴走を止めるための啓太の策略に協力する。
そして、最終巻ではようこに霊力を授けたことにより瀕死の状態になった最長老を救うため、レネウスからの試練を受けることとなる。
河童(かっぱ)
声 - 大須賀純
啓太達が河川敷(「河童橋」の下)で生活しだす前から付近に住み着いていたと思われる先住者。人前に姿を現すのは稀。なぜかは不明だが、啓太に懐き、いつも邪険にされているにもかかわらず、気がつくとそばにいる。啓太の役に立とうと、釣りをして啓太達の食料を確保したりもしている。啓太らが川を離れた際も、ついて行っており、ついには啓太が引っ越した薫の屋敷にまで居付いてしまった。このことからも根は結構寂しがり屋なのかもしれない。人語を話すことはできないらしい。熱は苦手だが、啓太になつくあまり無理に風呂に入ってしまおうとしたこともある。最近は、薫邸内での(最下位)番付を賭けてともはねに挑まれては相撲勝負をしている。全ての河童族において、相撲はお家芸とされるほどの得意種目であるため、勝負はいつも河童の勝利で終わっている。
第二部後半では、留吉、タヌキらと共になでしこの暴走を止めるための啓太の策略に協力し、その後、レネウスからの試練を受けることとなる。
最長老(さいちょうろう)
声 - 城山堅
およそ300年以上もの間舞踊結界によって大妖狐を封印していたために人の姿を保っていられないほど老化が進んでいた(本来は不老不死に近い犬神の老化は、年齢ではなく霊力の消耗による)。封印が綻び、一度は外へ飛び出そうとした大妖狐をもう一度舞踊結界で封印するも、残り少ない霊力が枯渇。死を悟った後、はけとなでしこに望みを託して命を落とす。が、封印を破った大妖狐の蘇生術によって奇跡的に生き返った。生き返って最初のせりふは「あれ?わし、カルビ?え?」(8巻121p)。
第二部では仮名史郎・大妖狐・赤道斎を写真の魔道具の結界に閉じ込めてしまったり、ようこと共に試練の担保としてレネウスの結界にいやいや閉じ込められることになるが、結界の基本構造を(見たことのない洋風のため時間がかかったが)理解し、ようこを結界から解き放ち、さらにようこに二式紫刻柱と霊力を授けた。が、授けたことにより瀕死の状態になり、留吉に続き啓太達の力になろうと試練を受けようとしていた狸が急遽試練の目的を変更させなければならなくなった。
大妖狐(だいようこ)
声 - 郷里大輔(妖狐形態)、神奈延年(人間形態)
やる事なすことが全くのデタラメで、非常にわがままな気質を持つ。本人曰く、ただやりたいことをやっているだけであり、悪意が全くない分性質が悪い。だがゆえに娘離れが出来ないという一面もあり、大勢の犬神達の見ている前でも構わずようこに頬擦りをするほどの親バカぶりを見せる、対して啓太のことはようこの心と体を奪った奴として激しく怒っており(ただし、でっちあげながら孫が出来たということで彼を許すくらいの寛容さはあった)、一度は強引に二人の仲を引き剥がしたことも。しかし封印されている間に、ようこが啓太との触れ合いによってかつて知っていた頃と比べてすっかり変わったことに気付き、切なさに満ちた思いを抱くようになり、啓太とのことについても、諦めるようになった。少なくとも娘への思いに関して、嘘偽りはないようである。
死を極端に嫌う気質の持ち主だが、その死生観は非常に独特。文字通り「命を保っている状態」ならば、相手を石化したり別のモノに変えたりすることに対しては何の抵抗も持たない。人間そのものについては嫌いというわけではないらしく、かつてなでしこと対決した際に、無差別に人間を巻き添えにする戦いをしたなでしこを諭したこともある。本気を出すと相手を殺しかねないため、(赤道斎やなでしことの戦闘の際にも)未だ全力で戦ったことがない。
第二部では赤道斎によって人形とされた際に力のほとんどを奪われてしまい、さらにようこの「また暴れたらこれから生まれてくる孫を抱かせないだけでなく、親子の縁を切る」という圧力もあり、仮名史郎と宗家の更生プログラムを受け、街の再建のため力を注いでいる。そうしているうちに、今まで「破壊」しか行なって来なかった自分が「物を造る喜び」に目覚め、次第に吉日市に愛着を感じ始めており、同時に啓太を始めとする川平家の者達や、赤道斎一派も気に入るようになってきている。しかし、まだどこか暴れたいという気があるようで、面倒事に首を突っ込もうと赤道斎へよくちょっかいをかけている。ある時に外界と因果的に切り離した空間で赤道斎と戦闘を繰り広げたのだが、本人曰くこれは「外に影響が出るわけではないからようこの言う『悪いこと』じゃない」と主張している。
第二部後半では、事故ではあったが赤道斎の魔道具によって写真の結界(放っておいても一週間も持たない程度の強度)に封印されてしまうが、後に仮名史郎の苦労の末復活。その後、自分が最も望んだ「自分より圧倒的に強く、自分が何をしても死なない奴」である3神の一人メギトと戦闘を繰り広げ、産まれて初めて全力を出すことになる。
基礎霊力は未知数。赤道斎曰く「霊力では我は到底大妖狐には及ばない」「大妖狐と力比べで勝てる者は現世では理論上存在しない」とのこと。
邪星(じゃせい)
声 - 麦人
高山湖の上に浮遊させた自身の住む城に薫とその家族(川平元也とカオル)を拉致。家族を氷漬けにし、薫には記憶を封じて徹底的な情操教育を行い、また自身の「人を幸せにしているところ」だけを薫に見せ、信頼を得、自身の糧とする準備を続けてきた。いざ寿命が近づき、薫の絶望を食そうとして薫に真実を全て暴露したものの、薫が決して絶望しない強靭な心を持っていたため、灰になって散っていった。この時、薫へ呪いをかけたことを告げ、「周囲に背かれ、最愛の者に裏切られて絶望し、この世から消滅する」という予言を残しているが、この予言は結果として全て回避されることになる。
邪星自身の思念は氷漬けになった二人の中に生きており、大殺界の中でウイルスのように蔓延っていた。第一部終盤では、大殺界経由でクサンチッペの中に流れ込み(アニメ版では赤道斎に取り憑いた)、現世に復活する。強大な力でようこ達を追い詰めたが、啓太の復活で形勢が逆転。最期は薫の犬神達や仮名史郎の連携攻撃の末、啓太とようこによって浄化された。
ドクトル
声 - 秋元羊介
作中ではその能力を時折意外な局面で発揮。何度か啓太のピンチを救い、最終的に啓太だけでなく川平カオルと元也、そして吉日市を救う強力な援軍となる。第2部でも啓太の呼びかけに応じ、町中のヘンタイを率いて不良達の前に現れ、全員総出でカオルの代わりに謝罪(ただし、あくまで各々の流儀による意味不明かつ変態的なもの)をしたりと、ごくたまに役に立つ場面を見せている。
酒はあまり嗜まない。
最終巻において気配を消す能力はエルフィネスですら気付かせないほどであり、この能力と赤道斎の(空間跳躍する)魔道具を使いこなせたことでカオル達に多大な貢献をした。
親方(おやかた)
声 - 相沢正輝
ドクトルの同志。下着泥棒の名手で甘党。その行動と思想は一種の伝統芸能の職人的な頑固さと誇りに満ち溢れている(作者は大工棟梁の設定と言っている)。常に頭には女物の下着を被っており服装は江頭2:50の如く上半身裸。本作では、赤道斎と1、2を争うくらい卑猥な恰好をしている。本人曰く、「俺は蕾(ともはねくらいの年齢)には手をださねぇ」らしい。自称ランジェリーアーティスト。
係長(かかりちょう)
声 - 鈴木琢磨
ドクトルの同志。マゾヒズムの大家。パートナーと共にSM全国大会で上位を取るほどのパフォーマンスを得意とする。M側しか教えることができない。普段は恋人のいる普通のサラリーマン(作者は中小企業の管理職の設定と言っている)。アニメ版では常に亀甲縛りのスタイルで登場し、劇場版では妻子持ちである様子が見られる。
警官(けいかん)
声 - 水内清光
もはやストリーキングの常習犯となった啓太を追いかけている警察官。通常スタッフロールでは警官Aと表記されている。あまりでてこないが、警官Bの声優は大久保利洋。
鎮霊局局長
第二部後半では、仮名史郎に課せられた試練、『12時間以内に、誰にも事情を話すことなく、全ての禿頭の現職衆議院議員の頭に「ハゲ」と書く』を国家に対するテロと認定し、その実行を阻止するために、配下の霊的捜査官達と共に仮名史郎の前に立ちはだかることとなる。
河原崎 直己(かわらざき なおき)
声 - 千葉繁
原作では同人業界の裏も表も知り尽くし、それを駆使して自ら莫大な金銭を稼ぐ実業家的才能を示している(アニメ版ではいぐさと業界を通じての知り合いであるように表現されている)。またオタクであるがゆえに後ろ暗い変態的人物に対しても、類稀なる共感力を持つ。そのため「人間の持つ闇の心」に対して強烈に語りかける特技を持ち、その扱いに関しては赤道斎にも勝るとも劣らぬカリスマ性を持っている。
一方でその才能により赤道斎の開発した魔道具「ソクラテス」とも心を通わせ、この魔道具のことを「こけ子」と呼び(アニメ版では「〜たん」がつく)意思ある者として丁重に扱った(しかし、同時にこのことによって大騒動を引き起こした)。原作ではこれに絡み、啓太に魔道具であっても「意思ある者」を尊重してその能力を滅ぼすだけではなく活かす方向に持っていくよう、彼に「霊能者としての心構え」を説いている。
ようことの初対面で彼女をタヌキ娘扱いしたため(悪意があってしたわけではない)、ようこからの印象はあまり良くない。また、ともはねと出会うたびにコミケのモデルやコスプレをさせようと自制心を無くし「ろりけもの」と叫びながら襲い掛かるように迫り、周りが見えずトラックに轢かれたり、ともはねにたびたび黒焦げにされた。
第二部において、薬によって成長したともはねを見て、「ストライクだったぞ、大きくなったロリケモノ!」と言って喜んでいたところから、真性ロリコンでは無い模様。
事件解決後は、たゆねを気に入ったらしく、騙して魔法少女のコスプレをさせた挙句、足蹴にされていた。
新堂 ケイ(しんどう ケイ)
声 - 水樹奈々
第一部の5巻、アニメ第12・13・21話のゲストだったが、第二部ではレギュラーに昇格。かつては名立たる富豪の令嬢だったが、その富は先祖が死神と交わした契約によってもたらされたものであり、代償として20歳を迎えた日に命を捧げることになっていた。はけを通じて啓太とようこに死神退治を依頼するが、両親を殺され、誕生日の度に死神から凄惨なまでの苦痛を与えられてきたゆえに、心の中では絶望しきっていた。しかしそれが「生きたい」という渇望の裏返しであることを気付かせ、臆することなく死神と闘った啓太のため、死神が倒され契約が途切れたことによって全財産を失いながらも、力強く生きていくことを決心する。
20歳とは思えないほど幼い風貌をしていたが、凍てつかせていた時間を取り戻そうと前向きな努力を続けた結果、1年経たないうちに身心が急成長。年相応とはいかずとも大人の様相を持つようになる。
第二部からはその過程で啓太への恋心をはっきりと自覚し、命を助けてくれた御礼を理由に啓太へ手製の菓子を手渡そうと(つまりお近づきになるため)頻繁に薫の屋敷へ行くようになる。ようこからは激しく煙たがられることとなるが、意に介さず啓太に接近を図り、そのためようことは、仮名史郎に「赤道斎と大妖狐より仲が悪いのでは?」と言わしめるほどの犬猿の仲となる。また、体力的には身心以上に向上しているようで、啓太宛のラブレター(の練習用に書いた、エッチ方面に特化した過激な文章)を取り返すために犬神使いである啓太をも驚愕させるほどの身体能力を発揮したりしている。
第二部後半では、霊力の込められた餅の呪縛(薫の犬神達ですら脱出できなかった)を自力で脱出してみせたり、エルフィネスの召喚した三角錐の攻撃をその身に受けながらも啓太の救援へ向かうなど、超人的など根性を見せた。そのために啓太同様、街のヘンタイたちから一目置かれる存在となり、それ以降はヘンタイの女王として彼らから慕われ、啓太の非常時には彼らヘンタイを統率するようになる。事件解決後は、20歳すぎているにもかかわらず、啓太のいる高校へ編入を決意した模様(ようこに「犯罪くさいわね、それなんのえっちびでお?」と揶揄されながらではあるが)。
アニメ版では後にセバスチャンと共にケーキ店を始める。
白山名君(はくさんめいくん)
大きなカエルの姿をした神仙。天界の流刑地である猛省蘭土(めんしえんらんつ)で普段から人間の生活を観察している。元々は天帝(最上級の仙人)に仕える天界の下級役人で、数々の失敗を起こした罰として100年以上も地上へ落とされたままの「落ち仙」である(実際は30年の刑期だが、いくつかの要因が重なった末に天界から忘れられている)。正直者で心優しい反面、悲観的かつ引っ込み思案であり、そのせいでいじめられる事がある。契約候補者として猛省蘭土で修行中の川平啓太と出会い、その野放図な気性に惹かれて、彼が良き仙術の契約者を見つけるよう期待する。しかし選抜の日に、乱暴者の落ち仙たちがこっそり地上へ降り、人間の村で大暴れしようと目論んでいることを知り、人知れず自分だけでそれを止めようとするが、その心意気に感じて助けに駆けつけた啓太と仙術の契約を結び、二人は見事に落ち仙たちを撃退する。契約者を得たことにより、無事天界へ帰れる身となったのだが、まだ暫くは戻らずに人間の生活を観察することにした。同時に修行も行っており能力向上と結界術(けろけろ結界)を身につけた。
第二部後半ではエルフィネスと啓太達の戦闘の場へ偶然遭遇する。その後、啓太の攻撃の強化や自身の作り出す強固な結界によって大きく貢献する。

外伝作登場キャラクター[編集]

電撃コミックスとして発売されたコミック『いぬかみっ!あんそろじ〜』に掲載された外伝作小説「もしかしたらifの物語断片」にのみ登場したキャラクター達のことを指す。

川平清明(かわひら せいめい)
川平家出身。身長180cm以上の巨漢だが、まだ高校生である。川平薫に続いて十人憑きの犬神使いになった規格外の霊能者。清明に仕えている犬神達の中には、成長したともはねやいぐさ、たゆねなどがいる。同じ川平家出身である川平葛葉とは双子の兄妹であるが、ある日を境に対立状態となってしまっている。普段は飄々としているが、その内には強い意志があり、葛葉と再会した際、自分を本心を見せない狸と評した彼女に、自分たちのことをどちらかというとキツネであると言っている。少し近眼であるらしい。原作4巻で啓太の想像?の中に出てきた彼とようことの間にできた子供と同じ名前である(葛葉も同じく)。
川平葛葉(かわひら くずは)
川平家出身で、清明の双子の妹。兄と共に『犬神選抜の儀式』を行っているが、兄とは対照的に一匹も犬神が憑かなかったのがきっかけで、自分の心の奥底に気づいたらしく、川平家から出奔。現在は、日本中のモノノケ達を無差別に狩る魔法暗殺集団『慈しむ闇(DARK DARKERS)』に所属している。容姿や性格が、川平啓太に仕える犬神、ようこに似ている。
東塔子(あずま とうこ)
川平家に並ぶ名門の犬神使い一族「東家」出身の無能力天才少女。眼鏡を掛けている。普段は無愛想で、清明に対してもそっけない態度をとることが多いが、内心では清明に思いを寄せている。ただ、清明に仕えているともはねは、彼女に対し、姑に似た感想を持っているようである。彼女に仕える犬神の中には、せんだんがいる。同じ有沢まみず原作の『ラッキーチャンス!』にも登場している。
にいらみ
川平清明に仕える幼い犬神。主に給仕を担当。顔立ちと髪型がフラノに似ている。清明に仕えている犬神で序列1位であるともはねに対し、憧れの感情を抱いている。ただし、ともはね本人は、そんな彼女の憧れのまなざしにプレッシャーを感じているようである。
原作でも、赤ん坊の状態であるが、最終話に登場している。
くらは
川平清明に仕える犬神の一人。にいらみと同様、給仕を担当しているが、それ以外のことについては不明である。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ↑ ただし番外編にあたる『いぬかみっ! EX』シリーズでは松沢まりが表紙・本編挿絵を担当し、若月は口絵イラストを描くに留まっている。

出典[編集]

  1. ↑ 『このライトノベルがすごい!2006』 宝島社、2005年12月10日、63頁。ISBN 4-7966-5012-1。
  2. ↑ 榎本秋 『ライトノベル最強!ブックガイド 少年系』 NTT出版、2009年12月3日、19頁。ISBN 978-4-7571-4231-2。
  3. ↑ 『アニメディア』2006年7月号第2付録・人気アニメキャラデータベース2006p57
  4. ↑ 2巻48p
  5. ↑ 6巻巻末
  6. ↑ 8巻138-139p
  7. ↑ 8巻13p
  8. ↑ 2巻144p

関連項目[編集]

  • ラッキーチャンス! - 同作者作品。同一世界観の元に執筆されており、事実上の姉妹編にあたる。

外部リンク[編集]

テンプレート:Seven Arcs テンプレート:草川啓造監督作品