いすゞ・エルガ

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いすゞ・エルガ(isuzu erga)とは、いすゞ2000年6月20日[1]から発売しているバスである。「エルガ」とは、ラテン語で「○○に向かって」という意味である[1]

初代(ディーゼル車)[編集]

KL-代[編集]

いすゞ・エルガ(初代)

KL-LV280N1改
左はゼクセル製クーラー、右はデンソー製クーラー

2000年6月20日にいすゞ・キュービックからのフルモデルチェンジという形で発売が開始された。前中ノンステップ(type-A)、フルフラット(type-B)、ワンステップバス、自家用ツーステップバス、LTワンステップ・ツーステップ(大型ショート)が設定されている。エンジンはフルフラットとLTを除き、V型8気筒エンジンの8PE1-N・8PE1-Sエンジンを採用している。フルフラットは直列6気筒エンジンの6HK1-TCCエンジンを、LTは直列6気筒エンジンの6HH1-Sエンジン採用している[1]。クーラーはデンソーとゼクセルが選択できる。

型式一覧表
WB4.3m WB4.8m WB5.3m WB5.8m
エアサスツーステップ
エアサスワンステップ
KL-LT233J2 KL-LV280L1 KL-LV280N1 KL-LV280Q1
リーフサスツーステップ
リーフサスワンステップ
KK-LT333J2 KL-LV380L1 KL-LV380N1 KL-LV380Q1
エアサスノンステップ(Type-A) (設定なし) KL-LV280L1改 KL-LV280N1改 (設定なし)
エアサスノンステップ(Type-B) (設定なし) KL-LV834L1 KL-LV834N1 (設定なし)

V8エンジンを搭載するエルガは総排気量がなんと15,201ccである[注 1]。現行のエルガの総排気量が5,193ccなので約3倍、最末期初代エルガの7,790ccと比較しても約2倍である。

2002年にはメーカー側の標準仕様である「ERGA-VP」が設定され、ほとんどの事業者はそれまでの独自色が強い仕様からERGA-VPに移行していった。それまではコーナリングランプがない仕様のエルガも多かったのに対し、2002年以降のエルガはほぼコーナリングランプが設置されている。

ツーステップ、ワンステップ、Type-Aは標準ではフィンガーシフトの5速MTで、オプションでZF製のトルコンATが選択可能である。また、ツーステップについてはロッドシフトも選択可能だった。なお、WB4.3mのいわゆるエルガLTについてはATは存在しなかったと思われる。Type-Bは全車ZF製のトルコンAT。

PJ-代[編集]

PJ-LV234L1

PJ-LV234L1
左はデンソー製クーラー、右はサーモキング製クーラー

2004年12月21日、平成16年排出ガス規制(新短期規制)に適合した新モデルが発売された。エンジンが全車6HK1-TCC・6HK1-TCSに変更されている。ノンステップバスについては平成16年度標準仕様ノンステップバスに認定されている[2]。以前の代とはリアのルーバーの位置が逆になっているため、簡単に見分けることが可能。クーラーはデンソー製とサーモキング製に変更され、ゼクセル製は廃止された。デンソー製もKL-とは異なる外観である。型式はPJ-LV234L1、PJ-LV234N1、PJ-LV234Q1の3つ。なお、フルフラットのtype-Bは廃止された。

型式一覧表
WB4.8m WB5.3m WB5.8m
PJ-LV234L1 PJ-LV234N1 PJ-LV234Q1

6HK1-TCCは260馬力の標準出力で、6HK1-TCSは300馬力の高出力である。

標準仕様ではフィンガーシフトの5速MTで、ツーステップは引き続きロッドシフトの選択が可能。高出力では6速となる。また、AT仕様はアリソン製のトルコンATに変更された。

P*G-代[編集]

PKG-LV234L2(ジェイアールバス関東)

2007年8月7日、平成17年排出ガス規制(新長期規制)に適合した。また、PKG-車は低排出ガス重量車認定を受けている[3]。このモデルでは細長いルーバーがあるため、簡単に見分けられる。

ノンステップは非公式側の最後部窓の高さが違ったものの、P*G-代からは窓高さが揃えられた。

型式一覧表
WB4.8m WB5.3m WB5.8m
MT(14t超) PKG-LV234L2 PKG-LV234N2 PKG-LV234Q2
AT
MT(12t超14t以下)
PDG-LV234L2 PDG-LV234N2 PDG-LV234Q2

トランスミッションについてはPJ-代と同様である。

L*G-代[編集]

2010年8月4日、平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合した。このモデルより、尿素SCRシステムが採用され、ホイールがISO方式に変更されている[4]。なお、2012年4月からの登録分は規制記号がQ*G-となっている。

型式一覧表
WB4.8m WB5.3m WB5.8m
14t超 LKG-LV234L3 LKG-LV234N3 LKG-LV234Q3
12t超14t以下 LDG-LV234L3 LDG-LV234N3 LDG-LV234Q3

この代から標準出力でも6速MTとなった。また、ロッドシフトは廃止された。

Q*G-代[編集]

2012年4月1日以降登録分はエコカー減税の改正の影響で形式がQ*G-代に変更された。

2012年7月2日よりNOx・PMを10%以上低減し、平成27年度燃費基準を達成したモデルが発売された[5]。前述の2010年モデルとの違いはほとんどなく、外見ではリアの規制ステッカーを見ること以外に判断方法がない。

自家用ツーステップを除き2015年に販売を終了した。残る自家用ツーステップも2017年に販売を終了した。

型式一覧表
WB4.8m WB5.3m WB5.8m
6速MT(14t超) QPG-LV234L3 QPG-LV234N3 QPG-LV234Q3
6速AT(14t超) QKG-LV234L3 QKG-LV234N3 QKG-LV234Q3
12t超14t以下 QDG-LV234L3 QDG-LV234N3 QDG-LV234Q3

2代目(ディーゼル車)[編集]

2代目エルガ(西東京バス、QKG-LV290N1)

2015年8月18日にフルモデルチェンジされた。このモデルではエンジンが2ステージターボ付き直列4気筒エンジンの4HK1-TCSに改悪変更されており、ノンステップエリアが従来モデルよりも大きくなっている[6]。ヘッドライトは同じいすゞのギガ・フォワード・エルフの流用と思われる。2代目エルガは現場からかなり不評らしい。

型式一覧
WB5.3m WB6.0m
AMT車 QRG-LV290N1
QKG-LV290N1
QRG-LV290Q1
QKG-LV290Q1
AT車 QPG-LV290N1
QDG-LV290N1
QPG-LV290Q1
QDG-LV290Q1

2017年8月8日に改良され、平成28年排出ガス規制(ポストポスト新長期規制)に適合し、ヘッドライトがLEDに変更されている。なお、このモデルよりエンジンが4HK1-TCHに変更されている[7]

型式一覧
WB5.3m WB6.0m
AMT車 2TG-LV290N2
2KG-LV290N2
2TG-LV290Q2
2KG-LV290Q2
AT車 2PG-LV290N2
2DG-LV290N2
2PG-LV290Q2
2DG-LV290Q2

2019年6月11日ドライバー異常時対応システムことEDSSを標準装備したモデルが販売開始された。これに伴い、テールランプがLED式に変更されている。そのほかにはブレーキ・オーバーライド・システムが搭載されている[8]

型式一覧
WB5.3m WB6.0m
AMT車 2TG-LV290N3
2KG-LV290N3
2TG-LV290Q3
2KG-LV290Q3
AT車 2PG-LV290N3
2DG-LV290N3
2PG-LV290Q3
2DG-LV290Q3

2020年6月11日、アイドリングストップの仕様変更により、すべての型式で平成27年度燃費基準を達成した[9]

型式一覧
WB5.3m WB6.0m
AMT車 2TG-LV290N3
2KG-LV290N3
2TG-LV290Q3
2KG-LV290Q3
AT車 2RG-LV290N3
2KG-LV290N3
2RG-LV290Q3
2KG-LV290Q3

2022年12月23日より、運転士の異常を検知するカメラが追加され、自動でEDSSが作動するようになった。また、オートライト機能も追加されている[10]

型式一覧
WB5.3m WB6.0m
AMT車 2TG-LV290N4
2KG-LV290N4
2TG-LV290Q4
2KG-LV290Q4
AT車 2RG-LV290N4
2KG-LV290N4
2RG-LV290Q4
2KG-LV290Q4

あまりにもパワーがないせいか、この代のAT車ではエコモードに設定しても2500回転近くまで回るらしい。

CNG[編集]

LDG-LV234L3改

CNG車は2002年1月から販売開始された。ディーゼル車と同様にtype-Aとtype-Bが存在する。型式はKL-LV280L1改、KL-LV280N1改、KL-LV834L1改、KL-LV834N1改。

2004年12月21日に改良され、型式はPJ-LV234L1改、PJ-LV234N1改に変更された。形式の「34」は6HK1エンジン搭載車が名乗るものであるが、実際に搭載されているエンジンは「80」を名乗るはずの8PE1であり、謎のLV234もどきとなっている。

2007年11月30日、平成17年排出ガス規制(新長期規制)に適合した。このモデルよりエンジンが6HF1-TCSに変更された[11]。5速ATのみの設定である。型式はPDG-LV234L2改、PDG-LV234N2改。

2010年10月5日にモデルチェンジし、平成21年・平成22年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合し、5速ATが6速ATに変更された[12]。型式はLDG-LV234L3改、LDG-LV234N3改。なお、2012年4月以降に登録されたものはQDG-LV234L3改、QDG-LV234N3改となっている。

ハイブリッド[編集]

詳細は「いすゞ・エルガハイブリッド」を参照

脚注[編集]

出典[編集]

  1. a b c いすゞ 新大型路線・自家用バス 『エルガ』 を発売 2000年6月20日、2023年3月16日閲覧。
  2. 大型路線バス『エルガ』に新短期排出ガス規制に適合した新型車を追加設定 2004年12月21日、2023年3月16日閲覧。
  3. いすゞ 『エルガ』/『エルガミオ』を新長期排出ガス規制に適合させ発売 2007年8月7日、2023年3月16日閲覧。
  4. いすゞ 大型路線バス・大型自家用バス『エルガ』、大型観光バス『ガーラ』をポスト新長期排出ガス規制に適合させ発売 2010年8月4日、2023年3月16日閲覧。
  5. いすゞ、バスシリーズを改良し発売 2012年6月15日、2023年3月16日閲覧。
  6. いすゞ、大型路線バス「エルガ」をフルモデルチェンジ 2015年8月18日、2023年3月16日閲覧。
  7. いすゞ、大型路線バス「エルガ」を改良し発売 2017年7月21日、2023年3月16日閲覧。
  8. いすゞ、大型路線バス「エルガ」および中型路線バス「エルガミオ」を改良し発売 -ドライバー異常時対応システム(EDSS)を全車標準装備- 2019年6月11日、2023年3月16日閲覧。
  9. いすゞ、路線バス「エルガ」、「エルガミオ」を改良し発売 -全車型で平成27年度重量車燃費基準を達成 エルガミオにAT車追加- 2020年6月11日、2023年3月16日閲覧。
  10. いすゞ、大型路線バス「エルガ」および中型路線バス「エルガミオ」を改良し発売 -ドライバーの異常を自動検知して車両を停止する機能を追加- 2022年12月23日、2023年3月16日閲覧。
  11. いすゞ 『エルガ』/『エルガミオ』CNG(圧縮天然ガス)車をモデルチェンジして発売 2007年11月30日、2023年3月16日閲覧
  12. 『エルガ』CNG(圧縮天然ガス)車をモデルチェンジ 2010年10月5日、2023年3月16日閲覧

注釈[編集]

  1. KC-LV380Lなど、V8キュービックも同様。

関連項目[編集]

ウィキペディアの生真面目ユーザーたちがいすゞ・エルガの項目をおカタく解説しています。