ああ祖国よ

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ああ祖国よ」(ああそこくよ)は、星新一の短編小説。

2024年に『世にも奇妙な物語 冬の特別編』の一遍としてドラマ化された[1]

概要[編集]

『月刊PocketパンチOh!』(平凡出版社)1969年6月号に初掲載された。短編集『おみそれ社会』(1985年、新潮文庫)に収録されている[1]

小国に宣戦布告され、対応におわれる日本を描く。

あらすじ[編集]

“私”は、テレビ局で番組制作を手掛けている。

ある朝、上役から「独立したばかりのアフリカの小国・パギジア共和国が突如として“我が国”に宣戦布告をしてきた。小さな船が2隻で攻めて来る」と電話が入り、特別報道番組の担当をするよう命じられた。

2隻が“我が国”本土到着まで40日(アメリカ軍払い下げの中古船で、船足が遅いため時間がかかる)。

“我が国”は対応策に苦慮し、“我が国”のマスコミは騒ぎ立てるだけ、議論は紛糾するばかりで、具体的な解決策は何ら決まらなかった。パギジア共和国のほうはと言えば、アメリカはじめ“我が国”の周辺国と中立条約を締結。このため“我が国”は周辺諸国に助けも求められない。宣戦布告の理由についても、「海外旅行者のせい」「第三国のデマのせい」「陰謀説」など出るが真相は不明。“私”がパギジア船に乗り込んでガボア・ポキン司令官にインタビューを行うも、宣戦布告の理由は判らず。

“我が国”は到着してしまったバギジア軍一行を丁重に迎え入れて歓待。ガボア・ポキン司令官の「敗戦を受け入れて、賠償金を支払いますか?」の言葉に、国費からすると、そこまで大きな金額でもない額だったため、これを了承。金銭を支払って、パギジア軍船には引き取ってもらうことになった。

その後、別の小国・バンヤ共和国が“我が国”に宣戦布告をしてくる。

ドラマ[編集]

2024年12月14日に『世にも奇妙な物語 冬の特別編』の一遍としてフジテレビ系列で放映された。

2004年に「殺し屋ですのよ」がドラマとして放映されて以来の星新一作品の映像化となる[1]

主演は尾上松也で、尾上にとっては『世にも奇妙な物語』シリーズの初出演でもある[1]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 星新一 「ああ祖国よ」1969年(新潮文庫刊『おみそれ社会』所収)
  • 企画協力 - 星ライブラリ、新潮社
  • 脚本 - 相馬光
  • 演出 - 植田泰史
  • プロデュース - 髙丸雅隆(共同テレビ)、山崎淳子(共同テレビ)、芳川茜(共同テレビ)、村木美砂(共同テレビ)

キャスト[編集]

  • “私” - 尾上松也
  • 上役 - 津田寛治
  • ガボア・ポキン - Fenix D'Joan(声:美山加恋
    「パギジアのジャンヌ・ダルク」と異名をとる若き美女のバギジア海軍司令官(演ずるFenix D'Joanはモデルでコスプレイヤー)。
    “私”によるインタビューが報道された結果、“我が国”内で人気が高まる。なお、理想の男性像は「誠実で生活力がある人」で、今は「仕事が恋人」とのこと。
  • 営業マン - 加治将樹
    小さなベンチャー企業の営業マン。自社製品を売り込みにパギジア共和国を一度だけ訪れたことがある。
  • 社長 - 大高洋夫
    “私”の担当する報道番組の番組スポンサー企業の社長。高視聴率にホクホクでガボア・ポキンの要求する賠償金1億ドルを支払う。人気の高いガボア・ポキンを今後も器用しようと皮算用している。
  • 首相 - 渡辺憲吉
  • 男性アナウンサー - 金剛地武志
  • 女性アナウンサー - 細谷美友
  • 軍事専門家 - 芝崎昇
  • 野党議員 - 佐藤裕
  • 政府の役人 - 杉山裕右
  • 大臣A - 五頭岳夫
  • 大臣B - 木川淳一
  • 秘書官 - 鎌田将司
  • 重役 - 宮川浩明
  • スタッフ - 金田昇
  • 特使 - 高山孟久
  • 要人 - Paul Vincent(声:村上かず)

脚注[編集]