αβ変換とは、三相量を二相量に変換する変換である。三相二相変換やクラーク変換とも。
可逆な変換であって、逆変換は逆αβ変換や二相三相変換という。
三相交流では3相分の電圧や電流を扱うがその和が0であると仮定すると、
三相量を二相量に変換することで変数量を低減することができる。
変数変換[編集]
電圧を
、電流を
として、各相すなわち三相(a相,b相,c相)と2相(α相,β相)の値であることを明記するために、下付き添え字を用いる。この添え字は順番に、
とする。
このとき変換は、電圧・電流ともに同じ形になる。
- 変換

- 逆変換

- 変換

- 逆変換

dq変換[編集]
この変換によって変数量を減らすことができるが、依然としてα-β座標系の上で変数は回転していて、交流量を扱っていることになる。これを回転情報を座標系の取り入れることで、直流量にするのがdq変換である。直流量にすることで交流量よりも制御が簡単になるために、これを目的としてdq変換することがある。
関連項目[編集]