Vlexx

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vlexx GmbH
Vlexx logo.png
種類 株式会社
本社所在地 ドイツの国旗.png ドイツ
マインツ
業種 運輸業
事業内容 鉄道事業
代表者 フランク・ヘーラー
従業員数 約500人
所有者 レーゲンタール鉄道
外部リンク https://www.vlexx.de

vlexx(Vier-Länder-Express)とはドイツの都市のマインツに拠点を置く鉄道事業者で、レーゲンタール鉄道の子会社である。レーゲンタール鉄道は2011年以来、親会社のネティネーラを通してイタリア国鉄に属している。vlexxはラインラント=プファルツ州ザールラント州ヘッセン州で地域鉄道輸送を運行する他、ノイシュタット=ヴィッサンブール線フランスアルザス地方への接続も行っている。

社名[編集]

2012年の設立当初、同社の名前はDNSWだった。これは「Dieselnetz Südwest」(南西ディーゼルネットワーク)の略に由来する。その主要拠点はラインラント=プファルツ州のマインツ、コブレンツヴォルムスカイザースラウテルンイーダー-オーバーシュタイン、ザールラント州のザールブリュッケン、ヘッセン州のフランクフルト・アム・マインである。夏季には日曜日と祝日にアルザス地方のヴィッサンブールへの観光列車2本を運行している。

DNSWという名前は当初から暫定的な名前とされてきた。2014年に一般公募が行われ、名称選定プロセスへの参加が促進された。同社は地域との結びつきを深めるために適切な名前を求めた。最終的に「vlexx,der Vier-Länder-Express」(vlexx、4州を結ぶ急行)と決定された。

歴史[編集]

ディーゼルネットワークへの入札[編集]

2012年末にレーゲンタール鉄道はラインラント=プファルツ州南部地域鉄道輸送協会によるディーゼルネットワーク南西部の入札に選定された。2014年12月14日のダイヤ改正以降、同社は2037年まで22年半にわたり、ラインラント=プファルツ州を中心にいくつかの路線での列車の運行をしてきた。2014年12月以降、同社のサービスは年間610万kmにのぼる。さらに2016年12月にはカイザースラウテルン-バート・クロイツナッハ-ビンゲン-コブレンツ間で新たな地域急行の列車が運行を開始し、年間640万kmに達した。

列車運行はLINT54系及びLINT81系の気動車計63両によって行われる。一方、レーゲンタール鉄道は子会社のDNSWを設立し、サービス提供を移管した。DNSWは名称公募の結果、vlexxに改称された。最初のvlexxの新型車両は2014年7月から運行開始された。

ディーゼルネットワークの事業継承問題[編集]

2014年11月27日にvlexxは2014年のダイヤ改正に伴って、全列車を運行するのに十分な運転士を確保できていないことが発表された。そのため、同路線の旧の運行事業者であるDBレギオがvlexxの個別列車の運行を委託された。

12月15日に運行開始されると、多数の列車が運休となり、数時間にわたる遅延が発生した。その結果12月17日に緊急ダイヤでの運行が発表されたが、運行されたのは全列車の約50%のみだった。さらに取締役は解任され、東ドイツ鉄道の取締役であるアルヌルフ・シュッフマンが後任となった。東ドイツ鉄道はネティネーラが一部所有している。2015年1月6日に緊急ダイヤは徐々に拡大され、1月12日から全列車の約90%が運行可能となった。2015年3月初旬から契約で合意されたすべての列車が運行された。これは特に代替バスのみ運行していたハイムバッハ-バウムホルダー間の再開路線も含まれる。

ザールラント州の電化ネットワークへの入札[編集]

2017年1月9日に運輸局MWAEWは、vlexxがザール-RB電車ネットワークの路線を獲得し、230万列車kmに及ぶと発表した。これにより、ザールブリュッケン-ノイブリュッケ、ザールブリュッケン-ノイキルヘン-ホンブルク間、ホンブルク-イリンゲン間の各RB線で運行される。これらの路線には21編成のタレント3によって運行される。しかし、車両メーカーからの納入が遅れていたため運輸局から中古の425/426系電車がリースされた。また、獲得した路線には非電化区間も含まれており、従来シーメンス・デジロ・クラシックで運行されていた。このためにトリレックスから車両をもらって、2022年に中央ドイツ・レギオバーンから捻出された車両によって置き換えられた。また、vlexx所有のLINTも使われた。2024年には非電化区間の電化が計画され、タレント3での運用が可能となった。しかし、財政的理由で電化は断念された。これにより、タレント3を改造してバッテリー駆動車にして2025年のダイヤ改正で運行開始する模様。改造費用は1700万ユーロ弱で、連邦政府から「鉄道輸送における代替」の資金ガイドラインに従って670万ユーロの補助金が支給された。

電化ネットワークの事業継承問題[編集]

電化ネットワークにおける事業の継承においても問題は発生した。継承に先立ち、納入の困難さから、ドイツ鉄道が以前使用していた旧来の425系及び426系の車両の一部がvlexxの発注した車両が全て揃うまでザールラント州がリースして使うと発表された。

人員不足とリース車両の研修のため、当初予定されていた列車のいくつかは運休となった。さらに人員不足のためいくつかの路線で運休が発生した。2020年2月1日から12月12日までドイツ鉄道は通常運航を確保するために代替列車の運行を行った。優しい。

現在の運行路線[編集]

  • RE 2:コブレンツ-マインツ-フランクフルト間
  • RE 3:フランクフルト - マインツ - イーダー-オーバーシュタイン - ザールブリュッケン間
  • RE 4:フランクフルト - フランクフルト-ヘヒスト - マインツ - ヴォルムス間
  • RE 13:フランクフルト-マインツ-バート・クロイツナッハ-カイザースラウテルン間
  • RE 15:ボーデンハイム-マインツ-バート・クロイツナッハ-カイザースラウテルン間
  • RE 17:コブレンツ-ビンゲン-バート・クロイツナッハ-カイザースラウテルン間
  • RB 31:マインツ-アルツァイ-キルヒハイムボーランデン間
  • RB 33:(ヴィースバーデン- /ヴォルムス-/フランクフルト-)マインツ - バート・クロイツナッハ - イーダー-オーバーシュタイン間
  • RE 34:(バート・クロイツナッハ-)キルン - イーダー-オーバーシュタイン - バウムホルダー間
  • RB 35:ヴォルムス-アルツァイ-ビンゲン間
  • RB 53:ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ-ヴィッサンブール間
  • RB 72:ザールブリュッケン - イリンゲン - レーバッハ-ヤーバッハ間
  • RB 73:ザールブリュッケン - ノイキルヘン - ノイブリュッケ間
  • RB 74:ホンブルク-ノイキルヘン-イリンゲン間
  • RB 76:ザールブリュッケン-ノイキルヘン-ホンブルク間
  • RE WX:コブレンツ - バート・クロイツナッハ-ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ-ヴィッサンブール間(ヴァインシュトラーセ急行、4月-10月のみの運行)
  • RE EX:マインツ-ヴォルムス-フランケンタール-ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ-ヴィッサンブール間(アルザス急行、4月-10月のみの運行。)

また、ザールブリュッケン-トリール間でRB71号線は月曜日から金曜日までDBレギオとの交換サービスが運行されており、車両はトリールのDBレギオの車両基地へ送り込みされる。タレント3はそこで検査を受ける。

vlexx und los[編集]

vlexxは2017ン年から、ライン=マイン地方の様々な観光地を紹介する観光ポータル「vlexx und los」を提供している。各観光地にはvlexxの路線が掲載される。2018年からは、イベント情報や時刻表もこのオンラインポータルに掲載される。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]