鎌倉宮
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鎌倉宮(かまくらぐう)は、神奈川県鎌倉市二階堂にある神社である。建武の新政で活躍するも、のちに足利直義によって謀殺された護良親王(もりながしんのう)を祀る。旧社格は官幣中社。別表神社。地元では「大塔宮」(だいとうのみや)の通称で親しまれている。
祭神[編集]
- 護良親王(もりながしんのう)
歴史[編集]
鎌倉宮は、明治天皇の勅命により、明治2年(1869年)に創建された。祭神である護良親王は、後醍醐天皇の皇子であり、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての動乱期に活躍した皇族である。
親王は、元弘の乱において父である後醍醐天皇を助け、倒幕に尽力したが、建武の新政において足利尊氏ら武士の排除を訴え、尊氏と宥和的な父と対立。尊氏によって、皇位簒奪企図の疑いで捕らえられ、鎌倉の東光寺(現在の鎌倉宮の地)の土牢に幽閉された後、中先代の乱の混乱の中で直義の命を受けた淵辺義博によって殺害されたと伝えられる。
明治天皇は、護良親王の忠節を高く評価し、その忠魂を鎮めるために鎌倉宮の創建を命じた。創建当初は、東光寺跡に小祠が建てられたが、その後社殿が整備され、現在に至る。
境内[編集]
境内には、護良親王が幽閉されたとされる「土牢」が保存されており、見学することができる。また、境内には厄除けの獅子頭をかたどった「獅子頭のお守り」が授与されており、厄除けや開運のご利益があるとされている。
祭事[編集]
主な祭事は以下の通り。