超音速の魔女

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超音速の魔女』(ちょうおんそくのまじょ、英語: SUPER-SONIC FLYING WITCH)はあさりよしとお漫画作品。

『楽園 Le Paradis [ル パラディ]』(白泉社)のWeb増刊に2020年11月27日[1]より連載中。

飛行機による飛行が未だにかなわない世界を舞台に、飛行機を夢見る発明少年と箒にまたがって空を飛べる魔女との冒険活劇である[1]

あらすじ[編集]

新世紀の前夜。

人類は蒸気機関蒸気タービンに進化させ、蒸気機関車から電気機関車へ進化した鉄道網は世界を覆い、ガソリン内燃機関による自動車も量産されたことで、陸上、海上の運輸速度は飛躍的に向上し、世の中の構造はこれまでと一変したものとなっていた。

次に人類が目指すのは空であった。

ある日、「新興国」の空に巨大な飛行船が飛来してくる。「帝国」科学アカデミーの英才少女・ツッペカルが、自身で設計した飛行船に乗って表敬訪問に訪れたのであった。飛行船を苦々しい表情で見上げるのは「新興国」の少年発明王・オガルであった。

「新興国」の政府関係者、軍関係者は「軍事拠点も空から丸見えになる」と飛行船を危険視し、「新興国」政府はオガルに対策を講ずるよう命じた。オガルも動力装置と翼の揚力によって飛行する「飛行機」の発明に取り組んでいたが、軽量で強力な動力装置など課題は山積み状態。オガルは不本意ながら、メイドで魔女のワヤを飛行機に乗せ、魔女の力で空を飛ぶ。

登場人物[編集]

人名や固有名(戦艦ゴンボホルなど)は、北海道標津町方言から採られている。

オガル
「新興国」に暮らす少年発明王にして大富豪。無動力の「滑空機(グライダー)」までは完成させている。
ワヤ
オガルの世話をするメイド。魔女でもあり、箒にまたがって空を飛べる。なお、どうやって飛んでいるのかはワヤ本人にも説明ができない。とりあえず、飛行すると腹は減る。
魔女の存在は世間一般には認知されておらず、ツッペカルの飛行船を見て「魔女の仕業だ」と叫ぶ老人もいた。
ボッコ
空を飛べる魔女。オガルの2人めのメイドとなる。
オガルはワヤとボッコが魔女であることは知っているが、ワヤとボッコは互いが魔女であることを知らない。
ツッペカル
「帝国」科学アカデミーの英才少女。
ヤバチー
「新興国」の政府関係者。飛行船の軍事的な危険性を力説する。
マーカス
少年自動車王。自動車工場を作り、流れ作業による大量生産を実現した。ボッコも職工として工場で働いていた。

脚注[編集]

  1. a b 楽園冬のWeb増刊が開始、初日はあさりよしとおの新作冒険活劇をお披露目”. コミックナタリー (2020年11月27日). 2025年8月22日確認。

外部リンク[編集]