西鉄7000形電車
西鉄7000形電車(にしてつ7000がたでんしゃ)は、2000年に登場した西日本鉄道の鉄道車両の1形式。
概要[編集]
西鉄天神大牟田線へのワンマン拡大と甘木線直通運転の開始にあたり2両編成11本が製造された。
前面は6050形以前の車両から脱却し、左右対称のパノラミックウィンドウが採用された。側面ドアは片側4カ所とされたが、6000形や6050形と異なりドア間は1枚窓となっている。
車内には6人がけのロングシートが配置された。2003年から2005年にかけて7050形と同様の車内案内表示器が設置されている。
主要機器は170kW級の誘導電動機に加え、西鉄初のIGBT素子を採用した東芝製のVVVFインバータ制御を採用。主電動機は4個搭載が可能だが当初3個搭載とし、起動加速度と最高速度を抑えて登場した。性能上は6000形・6050形や7050形との併結が可能である。
ワンマン運転に対応した構造だが、車内に整理券発行機や運賃箱は持たない。ワンマン運転の際は各車両の両端の扉が開く構造となっており、中央2箇所のドアは開けない。
リニューアル[編集]
2020年9月より7102Fを皮切りにリニューアルが開始され、同時に機器更新工事を受け主電動機を交換・1個増設された。LED式だった車内案内表示器はLCD式のものに交換されている。この工事は2025年3月の7103Fをもって全編成に対して完了した。
運用[編集]
主に甘木線・天神大牟田線の甘木 - 大牟田間直通のワンマン普通列車において使用され、他に重連4両の普通列車での運用もある。2022年4月より6000形・6050形との併結運用が開始された一方、同年8月改正以降は太宰府線における定期運用を持たない。2025年3月改正からは3重連6両による特急運用が所定で設定されている。
かつては重連4両による急行運用が所定で存在した。
今後[編集]
リニューアルも全編成に完了していることから今後数年以内の廃車は考えられない。
しかしながら、2025年以降の7050形の貝塚線転属が発表されたため、9000形のワンマン化改造の進捗に伴い、甘木線直通の運用はこちらにシフトしていくものと判断でき、最悪の場合本系列がワンマン運用や甘木線に全く入らなくなる可能性もあり、今後に要注目である。