西鉄7050形電車
西鉄7050形電車(にしてつ7050がたでんしゃ)は、2003年に登場した西日本鉄道の鉄道車両の1形式。
概要[編集]
老朽化した600形電車を淘汰するために2両編成9本が製造された。
基本的な車体構造・機器構成は7000形に準ずるが、片側3扉となったため扉間の側窓が2枚ずつに増やされた。ワンマン運転対応である。ワンマン運転を行う際は、すべての車両の前・後ろドアが開く。中間ドアは開けない。運賃箱は運賃が乗務員による精算のため持たない。制御装置は東芝製のIGBT-VVVFインバータ制御とされ、IGBT素子の採用は7000形に次いで2例目となる。
制御指令に関しては7000形と同一のため、6000形や6050形との併結も可能で試運転における実績もあるが、ドア数の相違により併結による営業運転が行われたことはない。9000形との併結ができるかどうかは不明。
運用[編集]
2023年現在、西鉄天神大牟田線・甘木線の全区間で見かける。特に甘木線の運用は本系列と7000形がすべて担う。
2022年8月以降は太宰府線における定期運用を持たない。
今後[編集]
2025年から2027年にかけて8本が車両再生工事を行い貝塚線に転属することが判明している[1]。その後、西日本新聞による取材で、計画変更により残る1本も転属し全編成が貝塚線に集結することが明らかとなった。これにより600形の全廃と貝塚線の増発が見込まれる。
増発の理由は貝塚線の混雑の深刻さおよび、7050形の定員が600形よりわずかに少ないこととしている。
これまで貝塚線転用時に中古品対応が多かった台車は新製により対処された。
ここで、主電動機が問題になりうるがわずか9両分をあえて新造するよりは、貝塚線の路線特性を踏まえるとりんかい線70-000形後期車の発生品[注 1]を転用しても事足りると考えられるため、今後に注目したい[注 2]。