紫のベムたち

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紫のベムたち」(むらさきのベムたち)は手塚治虫の漫画シリーズ『ザ・クレーター』の1編。

週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で1970年2月18日号に読み切り掲載された。全29ページ。『ザ・クレーター』シリーズ14作目となる。

あらすじ[編集]

電気も通っていないような田舎のある村。オクチンには、知的障害の弟・カン太郎がた。オクチンは少しずつ「桃太郎」の話をカン太郎に語って聞かせるのが日課だった。

ある日、カン太郎は夕方遅くなっても帰って来なかった。心配になったオクチンは山の中へとカン太郎を探しに入っていった。そこで見たものは、紫色の宇宙人たち(ベム)がカン太郎の頭に何か機械を乗せてカン太郎の知能を上げ、カン太郎の口から地球の情報を聞き出していた光景だった。

このままではやがて地球が攻撃されると考えたオクチンは、帰ってきたカン太郎に「桃太郎」の話を改変して語って聞かせた。次にカン太郎がベムに呼び出されて機械を頭に乗せられて語ったのは、オクチンが改変した「桃太郎」だった。その話の中の地球人に恐れをなし、ベムたちは地球から引き揚げていった。

その後、カン太郎の知能は普通になっていた。

外部リンク[編集]