祖国防衛者の日

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祖国防衛者の日(そこくぼうえいしゃのひ、:День защитника Отечества)とは、ロシア2月23日に行われる祝日である。

概要[編集]

治安機関の関係者を称える目的の祝日である。しかし、名称が「祖国防衛者の日」に変更されてから(詳細は後述)は、この日は「防衛者」という言葉の広い意味で、すべての男性を祝福する日にもなった。

歴史[編集]

1922年に制定され、1918年初頭に新たに結成された赤軍部隊とドイツ帝国軍との最初の武力衝突、および同年2月23日の人民委員会議による「社会主義の祖国は危機にあり」の呼びかけを記念するものだった。

実際には赤軍が結成されたのは1918年2月ではなく1月末であったものの、祝典に関する法令の発布が遅れたため記念日がずれたという説がある。

この日は「赤軍の日」と名付けられ、1923年にはソ連全体の祝日として正式に定められた。

1923年、赤軍創設5周年を記念してソビエト連邦中央執行委員会の公式会議が開催された。次第にこの祝典は軍隊各部隊、工場教育機関でも行われるようになった。

大祖国戦争後、この日が「ソ連軍と海軍の日」と改称されると、すべての軍人を称えるとともに、将来の祖国防衛者たちへ祝福を送るのが慣例となった。

ソ連崩壊まで、2月23日は正式な休日ではなかったが、毎年祝賀行事が行われた。祝賀コンサートやパレードが開催され、軍人へ贈り物や勲章が授与された。

1995年、この祝日は「祖国防衛者の日」と改称された。7年後の2002年には正式な休日として制定され、現在では「ロシアにおける軍事栄誉の日」のリストに含まれている。

関連項目[編集]