直撃!人類滅亡超真相
『直撃!人類滅亡超真相』(ちょくげき!じんるいめつぼうちょうしんそう)は、原作:山本弘、作画:寺嶋としおによる漫画作品。
1999年から2000年の『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に読み切り形式で断続的に掲載されたものを単行本全1巻にまとめたものである。作画の寺嶋は本作以外に作品発表例がない。
20世紀後半に日本で流行したノストラダムスの大予言で「1999年に人類が滅亡する」と論が流布したが、それへの「人類は滅亡しない」という反論漫画である。「なんだってー!」でお馴染み、キバヤシ隊長と愉快な仲間の『MMR マガジンミステリー調査班』(石垣ゆうき著、講談社)をはじめ、五島勉の書籍『ノストラダムスの大予言』(1973年、祥伝社)にあやかって「1999年に人類は滅亡する」ことを警告するていの作品は多々あったが、本作は数少ない予言の否定作品である。
あらすじ[編集]
なんでも鵜呑みにする男子高校生・宇野見信治(うのみ しんじ)は、「ノストラダムスの大予言」を信じ、もうすぐ訪れる1999年7月に人類が絶滅するものと恐れおののく。
相談を受けた元村しいな(もとむら しいな)‐10歳でマサチューセッツ工科大学を卒業し、7か国語堪能、IQ300の超天才。ぼさぼさ髪の分厚い眼鏡だが、眼鏡を取って髪を整えると美少女。‐は、密かに開発していたタイムマシンを使い、信治をノストラダムスに引き合わせ、預言詩の解説を本人にやってもらう。
2作目「直撃!UFO&宇宙人超真相」ではキャトル・ミューティレーションを知った信治が宇宙人が人を誘拐すると思い込んでいるのを、3作目「直撃!地球大異変 超真相」ではポールシフトや小惑星落下などの地球異変による人類滅亡説を知った信治をしいなが現実を教える。
掲載情報[編集]
- 直撃!ノストラダムス超真相
- 1999年22・23号、24号掲載。前後編。
- 直撃!UFO&宇宙人超真相
- 1999年41号、42号掲載。前後編。
- 直撃!地球大異変超真相
- 2000年19号、20号掲載。前後編。
予言解釈の対比[編集]
ノストラダムスが記した文章(正確にはフランス語で書かれた文章を英語訳したもの)を近代史にこじつけらて解釈した『ノストラダムスの大予言』に対し、本作ではノストラダムス存命当時の世界情勢に合わせた解釈を行っている。
以下に一例を示す。
予言文 | 大予言的解釈 | 本作での解釈 |
---|---|---|
ヒスター Hister |
アドルフ・ヒトラー | ドナウ川の古名 |
恐怖の大王 un grand Roi d'effrayeur |
さまざま | オスマン・トルコ帝国 |
アンゴルモア Angolmois |
さまざま | フランソワ1世 |