生きたがりの人狼
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『生きたがりの人狼』(いきたがりのワーウルフ)は人狼ゲームを題材にした丹下茂樹のサスペンス漫画。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて2025年15号(2025年3月12日発売)[1]より連載中。話数表記は「#〇」。単行本は既刊1巻(2025年6月時点)。
あらすじ[編集]
灰堂ヒロナリは、幼いころの経験から生への執着が強い高校1年生だった。
夏休み前のある満月の夜。ヒロナリは人狼に喰われ、記憶と姿を奪われてしまった。本来のヒロナリは死んだのだが、喰った人間の記憶を取り込むという人狼の特製から、ヒロナリの記憶と感情は強く出た結果、人狼のほうが人格的にヒロナリとなってしまう。人狼でありつつ、元のヒロナリの人格を持つ存在になった。そして、そんな人狼たちを狩る「人狼狩り」と呼ばれる人間と対峙していくことになる。
登場人物[編集]
- 灰堂 ヒロナリ(かいどう ヒロナリ)
- 度胸試しや流行している危険な遊びは必ず断り、健康のため野菜類が好物(とくにクレソンが好き)で、趣味は朝のジョギング。安全のために横断歩道ではなく歩道橋を使うように徹底している。
- 生まれつき明るい髪の色をしている。
- 「スワンプマン」への回答は「同一人物とは思えない」であるが、自分が「沼男」であったも「生きたがる」だろうと答えている。
- 人狼となった翌日、花香を見て生肉を想像するなど、人狼の影響も受けている。
- 宮條 コウキ(みやじょう コウキ)
- ヒロナリの幼馴染でクラスメイト。
- 中学2年時に突然、前髪にメッシュを入れ、左手に包帯を巻いて登校するようになった(包帯は高校になっても巻いている)。さらには授業中に自分のスマートフォンに掛かってきた電話に「こっちは義務教育中だぞ!!」と叫んで返答しながら教室を出て行ったことから、ついたあだ名が「漫画クン」。
- 実は「人狼狩り」の一員であり、何匹も人狼を狩っている。ヒロナリを喰った人狼と対決するがヒロナリが「漫画クン」と呼んだことで隙をつかれて敗北する。人狼の主体がヒロナリになったことで殺されずに済んだ。人狼の正体は不明だが「漫画クン」のあだ名を知っている人間と推測している。
- 宮條 勇気(みやじょう ユウキ)
- 故人。コウキの兄。幼いヒロナリをかばう形で死亡した。そのためヒロナリは勇気の命を無駄にしないようにと「生きたがり」となった。コウキは「兄を重石にするな」とヒロナリに告げている。
- 野々丘 花香(ののおか はなか)
- ヒロノリの彼女。入学式のときに見かけたヒロナリの髪の色を「かっこいいですね」とほめたことで、ヒロナリが一目惚れし、ヒロナリから告白して付き合うようになった。
- 人狼狩り
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- 藤袴 露姫(ふじばかま つゆき)
- 人狼(ヒロノリ)と戦い気絶したコウキを回収した。
- コウキを「先輩」と呼び、相棒である。
関連項目[編集]
- スワンプマン(沼男) - 1987年にアメリカ合衆国の哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。「沼の傍で男が雷に打たれて死ぬ。もう1つの落雷が沼に落ち、沼男が誕生する。沼男は、原子レベルで死ぬ直前の男と全く同一の構造であり、見かけも全く同一。脳の状態(落雷によって死んだ男の生前の脳の状態)も完全なるコピーであり、記憶も知識も全く同一。この場合、男と沼男は同一人物といえるか?」というもの。作中で、コウキがヒロナリらクラスメイトに問いかける。
脚注[編集]
- ↑ “「生きたがり」の高校生と身体と記憶を奪う“人狼”との数奇な出会い、週マガ新連載”. コミックナタリー (2025年3月12日). 2025年10月1日確認。