オオカミ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
オオカミ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
: イヌ科 Canidae
: イヌ属 Canis
: オオカミ C. lupus
学名
Canis lupus
Linnaeus, 1758
和名
オオカミ (狼)
タイリクオオカミ (大陸狼)
ハイイロオオカミ(灰色狼)
英名
Wolf
Grey wolf
Ggray wolf
Timber wolf

オオカミとは、の原種と考えられているイヌ科動物である。「タイリクオオカミ」や「ハイイロオオカミ」とも呼ばれる。

形状[編集]

外見はと似ているが、細部では差異が見られる。

大きさは、最大で大型犬とほほ同じくらい。シェパードあたりを想像していただきたい。セントバーナードほど大きくはない。耳は先が尖っていて立っており、尾は太くて長く、毛はふさふさしている。

体毛は灰茶色や黒色のものが多いが、北アメリカ北部には白色のオオカミもいる。

分布[編集]

ヨーロッパアジア北アメリカ平原ツンドラ森林地帯に生息している。

日本国内でも、本州ニホンオオカミが、北海道にはエゾオオカミが分布していたが、両者とも明治時代に絶滅した。ニホンオオカミは今も尚、目撃例が続いているが、確実な記録はない。

生態[編集]

からにかけて家族で生活し、は群れを作り共同で狩りをする。群れは英語ではパックとよばれ、メダカの群れはスクールと呼ばれるため、「群れ」という語に関しては区別されたい。

主にシカを襲うが、ネズミウサギ魚類なども食べる。冬には家畜など)を襲うことがあると云われるが、確かではない。

冬眠しないため、冬毛の毛皮はニホンカモシカの毛皮と並んで防寒具として用いられた。そのため傭兵は「狼の毛皮を着たもの」と呼ばれたが、傭兵は「熊の毛皮を着たもの」とも呼ばれる。

分類[編集]

オオカミはカール・フォン・リンネ著「自然の体型」で新種記載された。同時にイヌも新種記載されている。

シンリンオオカミはオオカミの亜種とされていたが、アメリカ哺乳類学会 (The American Society of Mammalogists) は2021年に別種と見なした[1]ニホンオオカミも別種とする説もあったが、ミトコンドリアDNA分析から亜種とされている。

含まれている言葉[編集]

人間と関連付け[編集]

  • オオカミ男 - オオカミに変身できるとされる男性とされる。本来は「狼の毛皮を着たもの」の意であり、「冥府と現世を往来することができるもの」を意味した言葉である。狼は「冥府と現世を往来することができるもの」(東洋では虎がいる。地獄の鬼が虎皮の ふんどし をしているのは、それが理由である)という伝承がある。
  • オオカミ少年 - 「狼が来た!」と嘘を吐くと本当に「狼が来た!」と言った際に相手にされないという童話。
  • オオカミ少女 - オオカミに育てられた事にされた、障害のある孤児らしい。
  • 羊の皮を被った狼 - 羊の皮を被って外見を偽っている狼の事。狼にはそのような習性があるという意味では無く、偽預言者の事を意味していたり、外見上では分からない程の性能を秘めている比喩だったりする。
  • 羊の皮を被った狼の皮を被った羊 - 羊の皮を被った狼の皮を被って外見を偽っているようで偽っていないような羊の事。狼からするとめちゃくちゃ羊のフリが上手い狼のように見えたりするが、羊なので当然だったりする。[Jokeこの一文には冗談が含まれています。真に受けるかどうかはあなた次第です。]
  • 雌狼 - ブランス語で「咥えこんだら離さない」の意。石工の用いる器具も指し、漁具としての「筌(うけ)」も「雌狼」と呼ばれる。赤ずきんは「狼の毛皮を着たもの(ブズー)」が赤ずきんを「食べ」たら、じつは赤ずきんは「雌狼(ルー)」であったという下剋上ネタの艶笑小話(エロティカとしてのコント)だったのではないか、という見解もある。

架空の人物[編集]

  • スナイパー・ウルフ - ステルスゲームのメタルギアシリーズに登場する架空の人物

兵器と関連付け[編集]

  • ウェアウルフ - カモフKa-50のプロトタイプ機。
  • シーウルフ級 - 原子力潜水艦の一種。
  • ウルフパック - 潜水艦の戦術の一つ。群狼作戦とも。

架空の兵器と関連付け[編集]

  • エアーウルフ - 超音速飛行ができるとされる、攻撃ヘリコプター。
  • メタルウルフ - メカアクションゲーム『METAL WOLF CHAOS』に登場する、大統領専用パワードスーツ

有名な実験[編集]

オオカミの再導入[編集]

イエローストーン国立公園では1978年にオオカミは絶滅したとされていた。結果シカが増え、植物を食べ尽くしてしまう等の影響が出ていたが、1995年よりウルフパック一つを再導入したところ、緑豊かな生態系が再生され、鳥が戻ってきたり蛇行が減る等、地形にまで影響が出る程の結果となった。

出典[編集]

  1. American Society of Mammalogists (2020-12-28). Mammal Diversity Database. オリジナルの2020-10-28時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201028140029/https://www.mammaldiversity.org/explore.html#species-id=1005944 2025年10月25日閲覧。.