父を怒らせたい
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『父を怒らせたい』(ちちをおこらせたい、英語: May my dad be angry again)は、おかくーこによる昭和の父親と娘の関係を描いた漫画作品[1]。
概要[編集]
『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、2024年2号(2024年1月4日発売)[2]から2025年17号(2025年8月20日発売)[3]まで連載された。全27話。単行本は全3巻。
おかくーこ自身も父親を癌で亡くしており、看取りを手伝ったことがある。その時の様子を漫画に描けたらと思ったのが本作の出発点である[4]。当初はエッセイ漫画風に考えていたが、担当編集と打ち合わせしている内に、「介護をしながら父が怒らなくなったのが寂しかった」とおかくーこが言ったことを担当編集さんが面白いと思ったことで、それを1話目にしてまとまった[4]。
あらすじ[編集]
よえ子は将来の目標もなく、短期離職を繰り返すフリーター。幼い頃から家の中で怒鳴り、物に当たり、機嫌が悪いと何にでも怒る父のことを嫌っていた。そんな父が癌に冒され、自宅療養となり、大人しくなってしまう。よえ子は、「父が死んだらせいせいする」「自由になれる」と思っていたが、病で弱りきった父から「お前の好きにしろ」と弱々しく言い放たれたことに違和感を覚える。
ある日、誤って父の経鼻胃管チューブに足を引っかけ、父の鼻を引っ張ってしまう。父から飛び出た暴言混じりの大声を聞いて、「怒っていないと父じゃない」と再認識したよえ子は、あの手この手で父を怒らせようと画策する。
父をどうやったら怒らせることができるか思案をめぐらせらながら、よえ子は父の怒りはどこからやってくるのかと、父のことを知りたくなってくる。生まれて初めて、よえ子は父と向き合う時間を過ごすことになる。
脚注[編集]
- ↑ 小池直也 (2025年3月27日). “【漫画】昭和な父親はみんな「毒親」? 日々弱っていく父との関係が心に効く『父を怒らせたい』”. Real Sound. p. 1. 2025年10月6日確認。
- ↑ “ビッグコミックオリジナル 2024年2号(2024年1月4日発売)”. 小学館. 2025年10月6日確認。
- ↑ “「極東ネクロマンス」の那波歩才ら新連載、ビッグコミックオリジナルで次号より続々”. コミックナタリー (2025年8月20日). 2025年10月6日確認。
- ↑ a b 小池直也 (2025年3月27日). “【漫画】昭和な父親はみんな「毒親」? 日々弱っていく父との関係が心に効く『父を怒らせたい』”. Real Sound. p. 2. 2025年10月6日確認。
外部リンク[編集]
- 父を怒らせたい - ビッコミ