無名塾

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無名塾(むめいじゅく)は、俳優の仲代達矢と妻の宮崎恭子が創設した私設の俳優養成所である。

概要[編集]

無名塾では他の俳優養成所とは異なり、月謝などの指導料や入所費は無料としている。 塾生は1977年以降は公募制となっている。1980年代には応募者が1000人を超えることもあった。 入塾オーディションでは審査料として1名20,000円(手数料含む)が必要となる。審査は2日間で7時間をかける。 塾生は3年間はアルバイト禁止で、週6日、3年間の修業期間中、日曜日以外は稽古漬けで、朝から晩まで演劇の勉強をする。食費や生活費は塾生の自己負担となる。 塾生は1年契約で、3年経つと塾生から塾員になることがある。もちろん見込みがない場合などは、1年で終わる場合もある。稽古日は週2回で、早く来た者順に稽古をつける。その他の日は、塾生が自由に稽古を行う。稽古場へは塾生は自宅や下宿先から通う。 また塾員・塾生と共に塾長の仲代達矢は無名塾公演で全国を巡演した。全国公演に出演した際には塾生にギャランティーが支払われる。無名塾の出身者は台詞回しの正確さ、感情表現の繊細さにより現場での信頼度が高いと言われる。

歴史[編集]

  • 1975年3月、仲代の自宅稽古場に、彼らを慕う俳優志望の若者が集まり始め、宮崎が演劇の稽古をつけていた。
  • 1977年、公募制となり、1期あたり採用は5人程度。
  • 1978年、200倍の難関となる。2期生として役所広司が入塾する。
  • 1996年6月、宮崎恭子は死去する。
  • 2025年11月、仲代達矢は死去する。

期毎の入塾者[編集]

  • 公募前 神崎愛、森川隆一、
  • 第1期生(1977年) 大西多摩恵、隆大介
  • 第2期生(1978年) 役所広司
  • 第3期生(1979年) 岡本舞、森一、本城ゆき
  • 第4期生(1980年) 益岡徹、大橋吾郎、中村明美
  • 第5期生(1981年) 友居達彦、野崎海太郎、原陽子
  • 第6期生(1982年) 小宮久美子、吉村敏、鷲生功
  • 第7期生(1983年) 鷲生功
  • 第8期生(1984年) 内田勝康、高川裕也、杉山彩子、高橋陽子
  • 第9期生 西山知佐、若村麻由美、菅原あき、赤川蓮、田中実、堀英美、藤奈津子
  • 第10期生 長森雅人
  • 第11期生 松﨑謙二、渡辺梓、鈴木弥生
  • 第12期生 永野典勝、藤本喜久子、土門廣
  • 第13期生 赤羽秀之、赤間麻里子
  • 第14期生 中原果南
  • 第15期生 山本雅子、中山研、山本雅子、海部剛史、北村明子、秋野悠美
  • 第17期生 石栗昌彦
  • 第18期生 本郷弦、平井真軌、森岡弘一郎
  • 第19期生 鎌倉太郎、神林茂典、進藤健太郎
  • 第20期生 川村進、岩田知幸、笠原紳司
  • 第21期生 江間直子
  • 第22期生 真木よう子、滝藤賢一、内浦純一
  • 第23期生 樋口泰子
  • 第24期生 長尾奈奈、宮崎敏行
  • 第25期生(2001年) 円地晶子、篠山美咲、村上新悟、桂木悠希
  • 第26期生(2003年) 佐賀龍彦、寿大聡、奥村飛鳥、幸田尚子
  • 第27期生(2009年) 松浦唯、南千尋、井手麻渡、渡辺翔
  • 第28期生(2011年) 別所晋、吉田道広、小山あずさ、鷹野梨恵子
  • 第29期生 飯野愛希子、松本秋人、山本学、坂上潤樹
  • 第30期生 十代修介、大塚航二郎
  • 第31期生(2017年) 朝日望、上水流大陸、島田仁、中山正太郎
  • 第32期生(2022年) 早川留加、川下千尋、加村啓、新山昂生、根本朱理

所在地[編集]

外部リンク[編集]