泥濘の食卓

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泥濘の食卓』(ぬかるみのしょくたく)は、伊奈子による漫画作品、および漫画を原作とするテレビドラマ。

漫画[編集]

コミックバンチまんが王国による電子コミックレーベル『ututu』にて、2020年11月13日から連載を開始した。2023年5月25日よりピッコマに移籍し、2025年5月8日に完結した。単行本は全9巻。

あらすじ[編集]

捻木深愛は毒親である母・美幸からの過剰な干渉と抑圧を受けて育ち、自己肯定感が極端に低かった。田舎のスーパーでパートとして働く深愛の心の支えは、妻子持ちであるスーパー店長の那須川夏生との不倫関係だった。しかし、ある日、夏生から妻・ふみこの病気を理由として、別れを告げられる。深愛は「店長と幸せになりたい」という一心から那須川家に入り込み、那須川の家族にとって自分が「必要不可欠な存在」になるという常軌を逸した決断を下す。

深愛は、那須川の息子で不登校気味のハルキに接近する。ハルキの良き理解者として振る舞うことで、深愛は徐々にハルキからの信頼を得ていく。家庭内で孤立していたハルキにとって深愛の存在は次第に大きなものとなっていった。その一方で、ハルキの幼馴染・尾崎ちふゆはハルキに異常な執着を見せる。

深愛と夏生の関係は、スーパーの従業員たちの間でも噂になり始め、夏生は職場でも追い詰められていく。深愛の存在はふみこの精神をさらに不安定にさせる。

深愛と美幸の関係はついに限界点を迎えると共に那須川家では夏生の不倫の事実が明るみに出ようとしていた。ある夜、那須川家では「最後の食卓」が開かれる。

その後、深愛とハルキは二人で逃避行のような旅へと出る、

登場人物[編集]

捻木 深愛(ねじき みあ)
本作の主人公の女性。
毒親に育てられたことで、自己肯定感が極端に低い。
自分を初めて認めてくれた那須川夏生との不倫に依存していたが、夏生から別れを切り出されたことで、那須川家に「寄生」しようとする。
那須川 夏生(なすかわ なつお)
深愛が働くスーパーの店長。優柔不断。
那須川 ハルキ(なすかわ ハルキ)
那須川家の息子。不登校で家庭には居場所がない。不登校になった原因は、保健室でちふゆをレイプしようとしたという噂が広まったため。
自分を理解してくれる深愛に次第に依存するようになる。
尾崎 ちふゆ(おざき ちふゆ)
ハルキの幼馴染。ハルキに対して強い執着を見せる。上記の噂を広めたのも、ハルキを独占したいがため、ちふゆ本人が広めたものである。
那須川 ふみこ(なすかわ ふみこ)
夏生の妻、ハルキの母親。
鬱病を患っている。カウンセラーを騙って接触してきた深愛を信頼するようになる。
捻木 美幸(ねじき みゆき)
深愛の母親。過干渉であり、深愛をコントロールしようとする毒親。
深愛の人格形成に大きな影響を与えている。

テレビドラマ[編集]

2023年10月21日から同年12月16日までテレビ朝日系『土曜ナイトドラマ』枠で放送された。日向坂46齊藤京子が主演した。

キャッチコピーは「夫も、息子も、妻も。彼女から、抜け出せない。」[1]

キャスト[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

漫画
テレビドラマ