植物園
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植物園(しょくぶつえん)は、植物を収集・栽培し、植物学の研究、植物の保全、展示、教育などを行う施設である。収集した生きた植物を、名称や由来などの記録とともに管理することに特徴がある[1]。
概要[編集]
園内では、植物に名札を付けたり解説を添えたりして、植物に関する情報を提供する。研究のための植物コレクションを維持し、他の植物園や研究機関と種子・情報などを交換することもある。植物標本を保存する標本庫や、研究施設を備えた園もある[2]。
展示施設には、屋外の植栽地や温室などがある。筑波実験植物園では、日本や世界の植生環境を再現し、植物の形態や生態の多様性を体験的に学べるように展示している[3]。
主な役割[編集]
園によって重点は異なるが、主に次のような役割がある。
- 研究 - 生きた植物や標本を用い、植物の分類・多様性・進化などを研究する[3]。
- 保全 - 絶滅危惧植物の栽培・増殖や、種子の保存などを行う。自生地の外で植物を守る生息域外保全と、野生の生育地の保全を組み合わせて取り組む[1]。
- 教育・普及 - 展示、観察会、講座、園芸相談などを通じて、植物や自然に関する知識を広める[4]。
- レクリエーション - 花や緑を楽しむ機会を提供し、市民の憩いの場となる[5]。
歴史[編集]
近代的な植物園の発達は、薬用植物を研究し、医学生が植物を見分けるための教育を行う施設と深く関わっている。16世紀のイタリアでは、大学にこうした植物園が設けられた[2]。1545年に設立されたパドヴァの植物園も、薬用植物の栽培を目的としていた[6]。
日本では、1684年(貞享元年)に江戸幕府が設けた「小石川御薬園」が、現在の小石川植物園の前身に当たる。小石川植物園は1877年(明治10年)に東京大学の附属施設となり、一般にも公開された[7]。
1924年(大正13年)には、京都府立植物園が「大典記念京都植物園」として開園した[4]。植物園は、研究や教育の場に加え、植物の観賞や市民の交流、自然環境の保全を担う施設としても利用されている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ a b Botanic Gardens and Plant Conservation、Botanic Gardens Conservation International。
- ↑ a b What is a botanic garden?、キュー王立植物園。
- ↑ a b 概要、国立科学博物館筑波実験植物園。
- ↑ a b 京都府立植物園の沿革、京都府。
- ↑ 植物園の役割・歴史、福岡市植物園。
- ↑ History、パドヴァ大学植物園。
- ↑ 小石川植物園について、東京大学大学院理学系研究科附属植物園。