架空言語

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架空言語(かくうげんご)は、小説・映画・ゲームなどの創作世界に存在するものとして考案された言語。SFやファンタジーなどに登場し、架空の民族・種族・社会の文化や、作品の世界観を表すために用いられる[1]。

概要[編集]

作品に登場する短い語句などに限られるものから、独自の音韻・文法・語彙が詳しく作られたものまで、制作の範囲には幅がある。作者自身が考案する場合もあれば、映像作品の制作に当たって言語学者などに依頼する場合もある[1][2]。

語彙や文法などが人為的に設計されたものは、人工言語の一種に位置づけられる。人工言語という語には、創作世界での使用を目的とするもののほか、エスペラントのように現実の人々の意思疎通を目的として作られたものも含まれる[1]。

創作上の特徴[編集]

言語の仕組みを、作中の歴史や文化と結び付けて設定することがある。J・R・R・トールキンの諸言語には、共通の祖先となる言語から分かれたという系統関係や、発音・文法が変化してきたという架空の歴史が設定されている。トールキンの場合、言語の創作が物語に先行しており、その言語が存在する世界として物語が発展した[3]。

言語を表記する独自の文字が考案されることもある。トールキンは、言語とともにテングワールやキアスなどの文字体系も作り出した[4]。

主な例[編集]

言語 登場する作品 制作者など
クウェンヤ・シンダール 『指輪物語』など J・R・R・トールキン。中つ国のエルフの諸言語として考案された[3]。
クリンゴン語 『スタートレック』シリーズ マーク・オークランドが、先行する映画の発話を踏まえて文法・語彙などを体系化した[2]。
ナヴィ語 『アバター』シリーズ ポール・フロマー。パンドラに暮らすナヴィの言語として考案された[5]。

作品外での利用[編集]

作品のために作られた言語が、愛好者によって現実の会話や創作に使われることもある。クリンゴン語では、辞書の出版後に学習者の交流が広まり、会話や文学作品の翻訳にも用いられている。1992年には、研究や利用を支援する団体Klingon Language Institute(KLI)が設立された[2]。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ↑ a b c What is a conlang? How languages in books & movies are created、ノースイースタン大学。
  2. ↑ a b c Development and Use of the Klingon Language、Klingon Language Institute。
  3. ↑ a b Carl F. Hostetter Tolkien’s Invented Languages、The Tolkien Estate。
  4. ↑ Arden Smith Writing Systems、The Tolkien Estate。
  5. ↑ About、Na’viteri.org、ポール・フロマー。